☆オウジサマの不安 ページ35
「不動…？もしかしてAちゃん、不動といたの？」
俺と同じ疑問をリュウジも抱き、そのまま彼女に尋ねた。
ここでいつもの彼女なら答えてくれていただろう。
でもこの時の彼女は何故か気まずそうに目をそらし、誤魔化すように笑うだけだった。
……不動くん。
ついこの間、円堂くん達との話し合いで怪しい動きがないか見張ろうという話になった。
その時、Aちゃんも見張る事になったけれど
実質、ソレは彼女の身の安全を考えてだ。
真・帝国学園での1件があり、不動くんが何を企んでいて、いつ彼女をまた巻き込むかわからないから。
鬼道くんはソレを危惧しての事だろう。
だけど俺は不動くんが彼女に何かをするとは思えなかった。
普段の彼を見ていても、彼女を影で助けはすれど
彼女に害を成す事はなかったからだ。
まぁ、やり方はちょっと乱暴だったりするけれど。
彼は
だから鬼道くん達が考えるような事はないと思ってた。
思ってたんだ、けど。
「う……ううん！ううん！いないよ！
えぇっと…帰る途中で会って…そう！その時にとっておいてたおにぎり取られちゃって！ハンバーグのおにぎり食べたかったのに〜〜！！」
「は、ハンバーグのおにぎりって……それ、ホントにおにぎり？」
「……」
リュウジの疑問にAちゃんは言葉を詰まらせながらもそう答え、両手をブンブン振って悔しそうな顔をする。
リュウジは首を傾げてツッコんでいたけれど
俺はそんな彼女を見て怪訝に思った。
……どうして、わざわざ隠すのだろう？
今までの彼女だったら包み隠さず素直に教えてくれていたはずなのに。
そりゃあ、秘密にしたい事はあるだろう、ってさっき言ったけど……今更不動くんの事で秘密にしたい事なんてあるのだろうか？
それに俺は他の人より彼女と不動くんの話をしているはず。毎日夜、寝る前に彼女と話すから。
流石に毎回不動くんの話ってわけではないけれど
でも不動くんと何かあると彼女がその日の内に話してくれていたんだ。
リュウジがいるから話しにくい…？
それとも、此処が外だから？
それとも、鬼道くんが危惧していたように
不動くんがまた彼女を巻き込もうとしている……？
タイミングがタイミングだから、より怪しく思えてしまう。
……この事、確認した方がいいかな。
ウソツキのオオカミさんに、さ。
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＊IJu＊(プロフ) - mikittyさん» コメントありがとうございます…！励みになります…！ (2021年10月15日 0時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 更新ありがとうございます！不動との進展に目が離せません！ (2021年10月13日 1時) (レス) @page12 id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - mikittyさん» コメントありがとうございます…！ノロノロ更新ですみません…orzでも楽しみにして頂いて嬉しいです！更新頑張りますー！ (2021年10月2日 22時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 更新ありがとうございます！！ (2021年10月2日 0時) (レス) @page9 id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - mikittyさん» ありがとうございます…！ (2021年8月26日 1時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
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