☆オウジサマと彼女の居場所 ページ33
「えっ…？Aちゃん、出掛けちゃったの？」
昼食を食べ終え、リュウジと一緒に食堂を出ようとしたが、その前に暫く姿が見えないAちゃんの居場所をマネージャーに尋ねると、彼女は今ここにはいないと言われた。
お使いとかそんな感じだと思ったけれど、違う。
木野さん曰く『用事があるみたいだよ』って言われた。
「ありゃ、ザンネンだったねヒロト。
愛しのドジっ子ちゃんはいないみたい」
「からかわないでよ、リュウジ。
……因みに木野さん、何処に行くとかって聞いてない？」
「うーん……それがね、聞いてもいつも『用事は用事！』って教えてくれないのよね」
「教えてくれない…？」
これは意外だ。
Aちゃんは素直な子だから、出掛けるのならちゃんと目的地とかその用事の内容を教えてくれそうなんだけれど。
ちょっと気になったけれど、でも特にそこまで気にしてはなかった。
彼女の事を完全に理解しているわけじゃないしね。
秘密にしたい事の1つや2つはあっても可笑しくはないだう。
だからその時はそのまま木野さんと分かれて
俺達は食堂からグラウンドへと雑談でもしながら向かっていた。
「…あ！あれドジっ子ちゃんじゃない？」
玄関から外に出た丁度その時だ。
リュウジがふと正門を指差しでそう言うので反射的にそちらを向くと、そこには確かに件のAちゃんが正門を潜って戻って来ていた。
いつもと違い、長い長い髪の毛を帽子の中に入れ、制服ではなく私服姿の見慣れぬ姿で、片手には白いビニール袋を持っていた。
コンビニで買い物でもしていたのかな…？
でもそれにしては中身が随分と軽そうな…
「おーい！Aちゃーん！」
「あ、ミドリカワ…！ヒロトも！」
リュウジが大きく手を振りながら駆け寄って行くので、俺も彼を追い掛けAちゃんの元へ。
Aちゃんは俺達に気付くと無邪気な微笑みを浮かべた。
彼女の姿を見て、内心安心した。
いつもいるはずの人がいないと落ち着かない気持ちになるものだからね。
特に彼女は気になる事もあるし……
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＊IJu＊(プロフ) - mikittyさん» コメントありがとうございます…！励みになります…！ (2021年10月15日 0時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 更新ありがとうございます！不動との進展に目が離せません！ (2021年10月13日 1時) (レス) @page12 id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - mikittyさん» コメントありがとうございます…！ノロノロ更新ですみません…orzでも楽しみにして頂いて嬉しいです！更新頑張りますー！ (2021年10月2日 22時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 更新ありがとうございます！！ (2021年10月2日 0時) (レス) @page9 id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - mikittyさん» ありがとうございます…！ (2021年8月26日 1時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
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