◇ラプンツェルとウソツキのオオカミ ページ24
「つーか…お前こそなんでこんなとこにいるんだよ？いつもならまだマネージャーのお仕事してるだろ？」
溜息ばっかり吐くフドウはふと思い出したかのように尋ねるので、またﾄﾞｷｯ。
でも直後にフドウには病院に通ってる話はした事を思い出して、私は胸を撫で下ろすと、一応周りに知り合いがいない事を確認してからフドウの質問に答えた。
「うんっとね、私は病院行っててね。
今、その帰りだったの」
「……あぁ、なるほど。因みに検査の結果は？」
しかし、続けて出た質問にまたﾄﾞｷｯ。
今度は大きめで、その後にひんやりした汗が伝う。
流石に正直に言いづらい……
このままじゃ悪化しちゃう、なんて。
フドウ相手でも言えない。
心配……なんてフドウはするか分からないけれど
でも時々優しいフドウだから、気を使ってくる事はありそう……
そう考えた私は咄嗟に嘘を吐く事にした。
「じゅっ……ジュンチョーだったよ！
それはもう絶好調！ちゃんと良くなってるって！
このまま行けば病院通わなくてもいいって！」
「…………そうか」
なるべく笑顔で、なるべく嬉しそうに。
私はそうフドウに伝えると、フドウは一瞬間を置いてから、感情の読み取れない表情で短く返事を返した。
………って、それだけ？
いや、別に疑われたいとかじゃないけれど……
いい報告したんだから、冗談でも「良かったな」って言って欲しかったと言うか。
もう一言くらい言う事あってもいいんじゃないかなって。
まぁ……フドウは私の事嫌いだし、その反応も仕方ないのかぁ……
でも嫌いだったらこうしてついて来てる時点で本気で追い払われそうな気もするけれど。
特訓の事とかも言わなさそうだけれど。
と言うか今の信じたのかな……
私、嘘吐くの苦手だし……
相手はあのウソツキのオオカミさんだもの。
「そっ……それより！そろそろお昼だけど、フドウはご飯食べに戻らないの？」
しかもその後会話途切れちゃったし。
だから話題そらす為にも、私はお昼の事を尋ねると
フドウから「行かねー」とすぐに返事が返って来た。
「どうして？」と聞くと「メンドーだから」と返って来て、思わず私はｼﾞﾄｯとフドウを見遣る。
もしかして……昨日来なかったのも、メンドーだったからなのかな。
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＊IJu＊(プロフ) - mikittyさん» コメントありがとうございます…！励みになります…！ (2021年10月15日 0時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 更新ありがとうございます！不動との進展に目が離せません！ (2021年10月13日 1時) (レス) @page12 id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - mikittyさん» コメントありがとうございます…！ノロノロ更新ですみません…orzでも楽しみにして頂いて嬉しいです！更新頑張りますー！ (2021年10月2日 22時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 更新ありがとうございます！！ (2021年10月2日 0時) (レス) @page9 id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - mikittyさん» ありがとうございます…！ (2021年8月26日 1時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
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