◇ラプンツェルとツナミとカベヤマ ページ13
「(そう言えば…そろそろ病院行かないとなぁ)」
そろそろお昼ご飯の時間。
全部作り終えて、あとは選手の皆が食堂に集まって来るのを待つ時間。
私はテーブルを布巾で拭きながら、そんな事を考える。
明日、練習が終わったら行かなくちゃ。
早く病院通いから解放されたいしね。
ちゃんと先生の言いつけは守ってるし、先生に言われた運動法もやってるし、更に部屋で軽く運動もしてるし。筋力はちゃんとついてきてると思う。
……多分。
でもでも！先生の話によると予定より早く完治出来そうだったって言ってたし…！
次行った時『もう完全に治ってますね』って言われたらどうしよう？『もう病院には来なくても大丈夫ですよ』って言われたらどうしよう？
嬉しくてピーターパンみたいに飛んじゃうかも…！
「おっ！俺らが一番乗りか！」
なんて考えて、1人で笑っていると
不意に元気な声が聞こえて私はそちらを見遣る。
するとツナミがいつの間にか食堂にやって来ていて
その後ろにヘトヘトなカベヤマも続いた。
「お疲れ様〜！今用意するね！」
「おう！頼むぜ！」
「で…出来ればいつもより多めに装って欲しいっス…」
「か、壁山くんの分はいつも大盛りなんですけど…？」
2人は河川敷で特訓してたから、皆より早く戻って来たのかな？
席に着く2人にフユカがお茶を出して、アキとハルナが料理を装う。
私はソレをカウンターで受け取って2人の元に運んだ。
因みに今日のお昼はチャーハン！
ｺﾞﾛｯと入った具材と香ばしい味が最高に美味しいの！
さっきちょっと味見したけど本当に美味しい！
「はい、どーぞ！」
「サンキュ！」
「ありがとうございますっス…」
「2人とも新必殺の方はどう？何か掴めた？」
「掴めたも何も、壁山がずーっとボールから逃げまくるからよォ！まっっったく掴めてない！」
「そ、そう言われたって…！綱海さんメチャクチャなんスもん…！！『ノリに任せろ』とか『ノればイケる！』とか言って適当にボール出すんスから…！」
「テキトーじゃねーよ！
俺はちゃんと考えて出してんの！」
特訓の事、聞いてみたけど、どうやら2人は上手くいってない様子。
というのも、話を聞く限りどうもカベヤマは乗り気じゃないと言うか。ツナミについて行けてないと言うか。ついてってないと言うか。
ツナミはやる気はあるんだけど、イメージが出来てないみたいで、ボール出しとかが無茶苦茶らしい。
この調子だと、まだ暫く時間かかりそう…
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＊IJu＊(プロフ) - mikittyさん» コメントありがとうございます…！励みになります…！ (2021年10月15日 0時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 更新ありがとうございます！不動との進展に目が離せません！ (2021年10月13日 1時) (レス) @page12 id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - mikittyさん» コメントありがとうございます…！ノロノロ更新ですみません…orzでも楽しみにして頂いて嬉しいです！更新頑張りますー！ (2021年10月2日 22時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 更新ありがとうございます！！ (2021年10月2日 0時) (レス) @page9 id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - mikittyさん» ありがとうございます…！ (2021年8月26日 1時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
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