探偵フクロウと独りのハイエナPart16 (ページ2)

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▼ハプニングページ2

ポトムリがレバーを操作すると、中央で集まっていたサッカーボールのようなエネルギーの塊が放たれ、天馬はそのエネルギーに向けてシュートを放つ。

エネルギーはハープ状の巨大な機械を撫でるように移動。
虹色の輝きを纏いながら少しずつ大きくなっていく。

「「いっけェェェエエ！！！」」

そのままエネルギーがブラックホールに向けて放たれると思ったのだが、ここで予期せぬ出来事が発生したみたいだ。

不意にハープ状の機械が赤くなったと思ったら煙が上がって爆発。
美しい虹色の輝きは忽ち無くなってしまう。

な…何が起きたんだ…？

ﾎﾟﾄﾑﾘ「まずい…！エネルギーが大き過ぎて光子砲のフレームが…！」

予想外のハプニングにポトムリも珍しく焦った声。

肥大化したエネルギーは虹色に輝きながらこちらへと向かい、重力に従って徐々に迫って来る。

オイオイ、冗談じゃねぇぞ…？！
このままじゃスタジアムごと巻き込まれるぞ！？

A「折角前向いて生きようとしたってのにっ…！」

皆帆「こっちに来るよ！」

剣城「打ち返すんだ！」

スタジアムも簡単に呑み込めそうな程大きくなってしまったエネルギー。

どうしたら…… と考えていると剣城がそんな事を言い出した。

なるほど、そりゃ名案だ。
何せ最初はサッカーボールみたいに打ち出してたもんな。
コレも同じように蹴り返せるだろうし、やる事はさっき天馬がやってたのと同じだ。

……大きさ、尋常じゃないケドな。

神童「皆、行こう！」

鉄門「最後の最後の大仕事！やってやろうじゃねェかっ！！」

迫って来る巨大なエネルギー。
その着地点に円を描くように並ぶ。

さっきまでは焦って不安ばっかりだったが、こうやってチーム皆で並んだからだろうか。

何故だか、そんな気持ちは引っ込んで
変わりに湧き上がるのは『私達なら出来る！』

天馬の言葉を借りるなら『なんとかなるさ！』だな。

そんな軽い気持ちでやる作業じゃねってのに。

井吹「タイミング合わせろよ！」

「「おう！！」」

もう目の前まで迫って来た虹の塊に私達は腰を落として構えた。

そうして皆でタイミングを合わせ、一斉にその場から跳躍する。
空中で体制を変え、足を真上に向けると、ボールをシュートする時と同じように、思いっ切りエネルギーの塊を蹴り上げた。