絶対に、また遊びましょうなのです ページ43
「あ……その、元気そうで良かったです。
タイミングが合いましたら、また一緒に遊びましょうね」
「はい、勿論。お勉強も教えて下さい」
「ええ、喜んで。その時はまた美味しいお菓子、持って行きますね」
「ありがとうございます。陣くんの持って来るお菓子、美味しいので楽しみです」
「ああ、そうだ。お菓子と言えば…！」
「真名部くん、行くよ」
まだお話ししている途中だったのに、皆帆くんに引っ張られ、強制退場させられた陣くん。
でも仕方ないのです。だってあの調子で話させたらきっと終わりがみえませんもん。
そのまま踵を返した皆帆くんは「じゃ、またね」と微笑み、陣くんも名残惜しそうに小さく手を振った。
「絶対に、また遊びましょうね」
来た道を引き返していく2人を見送り、その背中が小さくなると、狩屋くんは1つ舌打ちをして睨むように2人の背中を見据えた。
「……カンタンに手、握りやがって」
「何か言いましたか、狩屋くん？」
「なんでもなーい」
狩屋くんが何か言った気がしましたが、はぐらかされてしまいました。
気にはなりますけれど、狩屋くんは意地悪なので教えてくれないのです。なので追及せず、そのまま私達もお日さま園へと向かいました。
−−−
「(ヒロトさん、いますかね……)」
お日さま園に帰り、1度部屋に戻ってから私は1階に降りてヒロトさんの姿を探す。
連絡する前に1度、いるかどうかの確認をと思いまして。
運がいいといる時があるので。
そうしたら連絡する手間が省けます。
とはいえ、ヒロトさんはお忙しいお方なので……あんまり期待はしていませんが。
「……あ、Aちゃん。おかえり」
「ﾋﾟｬｯ」
しかし広場の方に向かうといつもの席にヒロトさんが普通に座っていて、普通に挨拶されたので思わず私の喉から変な声が出てしまう。
本当に期待なんてしていなかったので、後ろから脅かされたような気分です。
思わず固まっていると、ヒロトさんは席を立ち、いつも通り優しく微笑みながら私の元に歩み寄って来ました。
「ひ……ヒロトさん。お帰りになっていたんですね」
「うん、ちょっと無理矢理時間作って来たんだ」
「えっ……じゃあまたお仕事に戻るんです？」
「そうなるね」
「そうですか……」
帰って来たのだと思ったのですが、どうやらそうではないらしい。久々にヒロトさんがいるから、お話したいなと思ってたんですが……残念なのです。
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＊IJu＊(プロフ) - 白銀さん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けて嬉しいです^^更新頑張りますー！ (2021年11月27日 23時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
白銀 - めっちゃ好きです。頑張ってください！ (2021年11月25日 0時) (レス) @page4 id: e22066a027 (このIDを非表示/違反報告)
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