至極真っ当なのです ページ38
「…あ、そーだ。お前、幼馴染くん達とは最近どうなんだ？」
ふと尋ねられた事に私は首を傾げる。
幼馴染くん……とは、陣くんの事でしょう。
そう言えば、学校が始まってからは会っていませんね。
電話は度々していますけれど。
あ、でも落ち込んでいた間は電話もしていませんね。
おかげでイナラインが凄い量来ていたようです。
昨日確認して驚きました。
「どう、とは？」
「ほら……お前が落ち込んでる間、アイツらも心配してただろうから」
「ああ、そうですね。特に陣くんと瞬木くんからは鬼のように連絡来てましたね」
「だろうな」
「とりあえず面倒になりそうなので無視してます」
「返してやれ」
…至極真っ当な事を言われてしまいました。
確かにメッセージも見てないので未読状態ですし、何なら今朝も来ましたね。陣くんからも、瞬木くんからも。
こんな状態で既読を付けようものなら、即電話とか来そうですね。瞬木くんはまだいいんですが、陣くんの場合はとてもとても怒られてしまいそうで。
あ、でもあんまり返信しないでいるのもアレですよね……
前みたいにまた突撃されてしまいそう。
そう考えたら、やっぱり連絡は返した方が良いでしょうね。仕方ないです。お日さま園に帰ったら返しましょう。
「……そう言えば……お前、昨日の話は基山にしたのか？」
また不動さんが尋ねます。しかも主語がありません。
なので一瞬、何の事かと思ったのですが
すぐにそれっぽい話題を思い出す。
恐らく不動さんは、私が稲妻町を出る事についてお話なさっているのでしょう。でなければ、余程やましいお話でない限りはボカさないでしょうし。
なので私は正直に首を横に振りました。
「…いいえ。まだです」
「……いつするんだ？」
「今日、連絡はしようかと。
ただ、お忙しい方なのでお話できるのはいつになるのか……」
「すぐお話できるだろうよ。基山クンはお前の事となると仕事抜け出してでも来そうだからな」
「そんな事…………無くは、ないのです」
「あるんかい」
過去に1度だけ……サッカーボールが頭に直撃した時ですね。
威力も結構あったので、軽く脳震盪を起こしまして。
病院に運ばれた時、ヒロトさんが私を心配して、お仕事抜け出して来ちゃったみたいです。
私がグラウンドの傍でぼんやりしていたばっかりに……
あの時はヒロトさんにも、狩屋くんにも申し訳なかったです……
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＊IJu＊(プロフ) - 白銀さん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けて嬉しいです^^更新頑張りますー！ (2021年11月27日 23時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
白銀 - めっちゃ好きです。頑張ってください！ (2021年11月25日 0時) (レス) @page4 id: e22066a027 (このIDを非表示/違反報告)
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