回転寿司なんだ ページ23
「因みに何処行く？」
「いつも通り雷々軒にしましょう」
「えー？こういう時は焼肉とかにしない？」
「狩屋くんは焼肉が食べたいんですか？」
「食べたい」
「お前な………」
何処で食べようか希望をとったら、意外にも古城は控えめというか。狩屋みたいに焼肉とか言い出すのかと思っていたんだが。
でも逆にいつもの所に行く方が彼女的には落ち着くのかもな。元気になったとは言え、親父さんの事はまだ思う所があるかもだし。
狩屋も古城を見習ってほしいものだ。
「じゃあ、間を取って回転寿司にしましょう」
「何をどう間を取ったんだお前」
……前言撤回。
古城に他人の財布を気遣う気持ちは無いらしい。
とは言え、古城の希望だ。
狩屋も賛成するみたいだし、俺達は少し離れた所の回転寿司店に行く事にした。
「回転寿司なんて久々〜」
「思う存分、甘味を堪能します」
「寿司を食え、寿司を」
店内に入ると早速はしゃいでいる様子の2人。
因みに此処はサイドメニューも豊富で、ラーメンやらカレーやらケーキやらがあるので、まぁ飽きはしないだろう。
最近の回転寿司はすごいな。
「狩屋くん、コレは何をする為の物なんですか？」
「ああ、此処は手を洗う所だよ」
「へぇ、そうなんですか。でもこんな所でどうやって洗うんですか？是非お手法を見せて下さい」
「………冗談だよね？」
はしゃぎ過ぎて席についた途端に湯出しボタンで茶番を始める程だ。
勿論、古城の言ってる事は冗談なんだろうが、真顔で言うものだから狩屋を困惑させる。
そんな2人の茶番を流しつつ、タッチパネルを操作する。
最近は自分の所に来るのを待つだけじゃなく、こうしてちゃんと注文出来るんだから便利だよなホント。
とりあえず、自分用に何頼もうか考えながら
2人にも食いたいのか尋ねようとそちらを向いた時
驚く事に古城の目の前にはもう既に3皿並んでいた。
「A、最初はいつもタマゴだよね」
「そう決めてますからね。
それより早くお茶容れて下さい。
1番近いの狩屋くんなんですからね」
「ちょっと待てよな。お前、あんま粉末入れ過ぎると文句言うだろ」
「入れ過ぎると苦いので嫌です」
「だろ？」
「いや、はえーなお前ら」
ちょっと目を離したスキに……
いや、まぁ勝手に取ってく分には構わないんだケド。
しかも3皿全部タマゴって何だよ……
せめて別々のネタにしろよ。
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＊IJu＊(プロフ) - 白銀さん» コメントありがとうございます！楽しんで頂けて嬉しいです^^更新頑張りますー！ (2021年11月27日 23時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
白銀 - めっちゃ好きです。頑張ってください！ (2021年11月25日 0時) (レス) @page4 id: e22066a027 (このIDを非表示/違反報告)
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