お話があるようなのです ページ3
入ってすぐの所で八神さんと鉢合わせ
「ただいま」「おかえり」と挨拶を交わしてから私は持っていたビニール袋とお土産の入った紙袋を差し出した。
「頼まれた物と水族館のお土産です、どうぞ」
「ありがとう、助かった。
お土産も沢山買って来てくれたんだな。皆喜ぶよ」
「当たり前なのです。美味しい物いっぱい買ったので、是非皆様で分けて下さい」
きちんと
八神さんに褒められて、頭を撫でられて。
嬉しくて口角が自然と上がってしまいます。
「…ああ、そう言えば。
さっきヒロトが帰って来てな。Aに話があると言っていたぞ」
「ヒロトさんが……?」
しかもなんと幸運な事に、この時間にお日さま園に基本いないヒロトさんが帰って来ていたみたいです。
そこは素直に嬉しかったんですけれど……
話、って……なんでしょう?
真面目なお話なんですかね……?
……もしかして、私何かやりましたっけ?
また怒られるのはイヤなのです。
最近怒られたばっかりなのに。
それとも……不動さんとの関係がバレたとか……?
いやいや、流石にそれは…無いと……思い………たい…………
でも無くも無さそうで……
あ、ちょっと怖くなって来たのでやめましょう。
とりあえず、ヒロトさんを待たせるわけにはいきません。
何のお話なのかわかりませんが、私にお話があるんですから、行かなければ。
私は部屋に戻らずにそのままヒロトさんの所へ向かう。
とは言っても八神さんにヒロトさんのいる場所を聞くのを忘れた私。
ヒロトさんの居場所がわかりません。
最初は広場にいるのかと思いました。
大抵はそこにいるので。
でもそこに行っても姿はなく
たまたまそこにいた砂木沼さんに尋ねた所、茶の間にいるとの事でした。
茶の間はあまり行かないので向かう時、少し緊張しました。
あそこはお客さんが来た時とかに通される場所なので、普段から人はあまり出入りしませんし。
人の多い場所から遠ざかって、静かな廊下を進む。
進むにつれて畳の部屋が多くなる。
普段、畳なんてあんまり見ないので更に緊張してしまいます。
58人がお気に入り
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
*IJu*(プロフ) - 白銀さん» コメントありがとうございます!楽しんで頂けて嬉しいです^^更新頑張りますー! (2021年11月27日 23時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
白銀 - めっちゃ好きです。頑張ってください! (2021年11月25日 0時) (レス) @page4 id: e22066a027 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ