Unloveable (ページ37)

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震えながら話す彼女

広臣「え？」

隆二「今日、ホテル行こうって言った人？」

首を横に振る白嶺さん

広臣「え！そんな事あったの？隆二も早く報告しろよ」

白嶺さんを見ていると

いつもの事だろうと思って注意しかしなかった

隆二「お客さん？」

A 「はい… 中川さんって言う…

いつも夜来られる方…」

臣が電源を落としたパソコンを立ち上げて

お客さんの情報を探していると

広臣「あー、この人か」

画面を見るとおじさんの顔写真があって

いつも白嶺さんに話しかけてる人だよな

でも話しかける度に今日のように

白嶺さんがスルーしているのをよく見る

隆二「その人もいつも言い寄ってくる人だよね？」

また、首をコクンと動かす白嶺さん

広臣「白嶺さん、今日は原付？」

A 「今日は歩きで来ました…」

震え続ける白嶺さんをこれ以上見てられなくて

隆二「とりあえず今日は帰ろう？車で送って行くから」

広臣「俺、伶菜ちゃんに連絡するわ」

隆二「ありがと」

広臣「HIROさんには報告するね？」

A 「はい。ご迷惑おかけしてすいません」

隆二「だから気をつけなって言ったでしょー」

少しでも安心させたくてニコって笑って

座ってる彼女の頭を撫でる

白嶺さん、頭めっちゃ小っちゃいし

この細い体でよく逃げてきたよな

隆二「これ、俺のLINEね。

いつでも連絡してくれていいから」

普段、自分から女性の人に連絡先を教える事は

あんまないけど

白嶺さんの事をもっと知りたいのもあって

IDが書いてある紙を彼女に渡した。

A 「すいません。ありがとうございます。」

広臣「伶菜ちゃん、まだ起きてるってー」

隆二「よし！じゃあ帰ろっか？

これからなんかあったらすぐ社員に報告すること！」

A 「はい」

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