6. はんしゃ ページ6
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「…見慣れねえ顔だな」
「私も見慣れません。こんなドッチの方かわからない警察」
「ゆってくれるじゃねェか初対面なのになァ…?」
ピキピキと男の額に血管が浮き出ている。
見える。黒いオーラが。
やっぱり元はそういう人なのかもしれない。
「オイオイ土方君そういうとこだよ〜〜善良な市民に向ける笑顔じゃないよねぇ?
ほんとドッチの方だかわかんないわァ」
銀さんがおもむろに、私の肩へ腕を回し体重を預けてくる。
大きな身体の重みに不釣り合いな甘い香り。この人、そういえば此処へ来る前いちご牛乳グビグビいってたな。
糖分の臭いが身体にしみつくくらいの甘党らしい。
ねー?とこちらを見る銀さんは、すごく下衆くて悪い顔をしていた。
あっでもその首の角度、いい…。
「えtt…じゃなくて重いです。銀さんも大概でしょ…さっきだって私の寝こみを」
「今いっしょに土方君イジる流れだったじゃん!なんで蒸し返すんだよ!」
「ほォ…女の寝こみを襲うのが善良な市民ねェ?そういうことなら今しょっぴいてやることもできるんだぞ万事屋」
「365日頭がストーカーやってるチンピラ警察に言われたくねェわ!!」
「上等だ剣を抜けェェエ!」
あぶなかった。口が滑るところだった。二人が口喧嘩に走ってくれてよかった。
妙なところで色気を感じてしまった自分が恥ずかしくて
ふるふると頭を振る。
ほらよく見て、今世紀最大に目が死んでる人よ。しっかりして私。
きっと入れ込んでもロクなことにならないわ。
江戸にきて悪い男に引っかかって闇落ちエンドだけは避けたい。
ちょっと散歩でもしてこよう。
お妙さんにちょこっと声を掛けて、
私は新八君とお妙さんの道場を後にした。
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「ハァァアアアアアックショオォォイ!!」
銀時のカウンターキック、土方の顔面クリーンヒット。
「何すんだコラ万事屋ァ!」
「いやなんか、鼻がむずむずして」
「アァァァ!踵かゆいわァァァア!」
土方の踵落とし、銀時の後頭部を強打。
「大人げない。大人げないよ二人とも」
「満足に青春謳歌できずに時間だけが過ぎてしまったアレくらいの歳が一番阿保ネ
不治の病アル」
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運
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みけ(プロフ) - 笛さん» 毎度ありがとうございます^^ 沖田くんメインで書いてるので、銀さんには少々我慢して頂いてますw (2021年2月19日 21時) (レス) id: 85e7eab2a4 (このIDを非表示/違反報告)
笛 - 今回の更新最高です!!!銀さんがかわいそうな気がするけどwwww (2021年2月19日 20時) (レス) id: bff55455ee (このIDを非表示/違反報告)
みけ(プロフ) - 笛さん» ありがとうございますっ!お待たせしております。ただいま予定が立て込んでますゆえ、もう少々お待ちください…! (2021年2月10日 18時) (レス) id: 44e1804c7a (このIDを非表示/違反報告)
笛 - 毎日寝る前に更新チェックしてます!!!! (2021年2月10日 1時) (レス) id: bff55455ee (このIDを非表示/違反報告)
みけ(プロフ) - 笛さん» コメントありがとうございます!わたしの文章でそう感じていただけることが幸の極みでございます…!精進いたします! (2021年2月7日 20時) (レス) id: 44e1804c7a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:人魚ちゃん | 作成日時:2019年2月14日 4時