【銀魂】江戸に住んでもろくなことない。

4.　誤解 ページ4

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「…ね？だからその目やめてくんない？」


あらぬ誤解を必死で弁明する銀さん。
さっきよりは二人の目も優しくなっている。


「あーもう、Aも何か言ってくれよ」

「もうやめてください……、私には、とても…」

「ちょっと面白がってんじゃねェよ,ぶっ飛ばすぞ！」


騒動が起きたのが、
ちょうど３人で買出しに行く道中だったようで

銀さんが私を運ぶ代わりに、
神楽ちゃんと新八君が行ってきたらしい。


「でも、困りましたね。Aさんの家、あれじゃ当分住めないじゃないですか」

「うち泊まる？ねえ泊まる？」

「馬鹿言え、もうそんなスペースねえよ」

「確かに。
　銀ちゃんも何しでかすか分かんないもんネ」

「だから違うって言ってんだろうが！！天パには紳士しかいないの！」


そんなやり取りが遠くなっていく。

ああ、ほんとにどうしよう。

越してきて日も浅いから、友達もいないし、
てか、江戸の人たち冷たいのばっかだし。

暫く身を寄せられる所なんてある訳ない。


大体なんで宇宙船降ってくる？

こんなの誰が予想する？
誰がここ宇宙船落ちてきそうだから別のところにしようとか予測する？
ノストラダムスもショックで歴史学者に転向するレベルだわ。

はぁ…江戸なんか来るんじゃなかったぁ…。


「良かったら、僕の道場来ませんか？」


え…？
それって、、、

それって、、、、、


「プロポーズ？」

「ちちち違うしぃぃ！こんなヘアピンカーブ並の急展開あるかァァ！」

「新八、俺は見損なったぞ」

「あんた被害者の気持ち一番わかってんじゃねぇのかよ！？」

「男はケダモノだからナ。だけど新八んちは姉御がいるから大丈夫ヨ。
　いざとなればこんな奴ら屁でもないネ」


優しく穏やかにそう言いながら、
神楽ちゃんは見たことないくらいデカイ犬と拳を交え始めた。

本人たちは至って無邪気に遊んでいるようだけど…


「定春！？神楽ちゃん？！
　ちょっとうちまで壊れるから！」

「あァァァ！俺のジャンプぅぅ！！
　今週のまだ読んでなかったのに何しやがんだコラァァ！！」

「銀さァァァん！！あんたまで参戦してどうすんだァァ！」



お母さん。

私、江戸が怖いです。





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