【銀魂】江戸に住んでもろくなことない。

19.　サド丸 ページ19

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｢なんでおめェは良いとこに現れるかね本当
そんな風に調教した覚えはねェぞ俺は｣



文句を言いながらも

沖田くんはサド丸の顎をくいくいと撫でている。



助かったぞ〜、サド丸

そう思いながら沖田くんの背中越しに
サド丸を見つめていると
沖田君がグルンと振り返る


｢今助かったって思いやしたね？｣


私の首も明後日の方向へ、グルン。

暫く視界の隅から
ジット〜〜とした視線が刺さり続ける。


･･･これ振り返らないとずっと終わんないやつかな






｢さっきの言葉、俺は本気ですぜ｣

｢･･･ん｣

｢野良猫に情けをかけるなら
最後まで面倒見るのが筋だろィ

･･･なんちって｣


ニヤッと沖田くんがほくそ笑む。

そんな意地悪な顔を
私が目の当たりにする日が来るなんて

彼は本当に色んな顔をみせてくる。



｢·····ネコは好きだけど
ネコ科の獣の相手は慣れてないのよ私｣

｢早く慣れないとあっという間に喰われちまいやすよ｣


｢やっぱり江戸って怖いわね｣


サド丸が私の手を猫じゃらしにして遊んでる。

｢違いねェ｣

隣の沖田くんは
何事も無かったようにクスクス笑っていた。



ほっぺたの熱はまだ冷めない。







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その日から、急進的に沖田のセコム化が進む。


「こんなはずじゃなかった」

後の土方はそう語る。




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