ひと夏の恋〜my girl〜LAST LOVE vol.2【前編】《Kei.Ｉ》

story333 ページ6

8時30分………







まだ帰ってこない……







今日は水曜だから
masqueradeは休み。









……ひょっとしてマスターと…？

……あり得る…






……ｲﾗｲﾗ....








…………ｲﾗｲﾗｲﾗ.....









”ｶﾞﾁｬ”






A「ただいまー…」





”ﾊﾟｯ”と電気がつくと。







A「きゃっ……‼‼」


慧「おかえり………」


A「い……いのー…くん⁈」







ｵﾊﾞｹでも見るような顔をして
ｵﾚをみた。









慧「……遅くね？」




A「あ…今日はｸｯｷﾝｸﾞｽｸ-ﾙの日で…」


慧「ねぇ…」


A「ん？」



慧「ちょっとこっち来て」







オレの隣をポンと叩く








不思議そうな顔をして。
お姉さんは指定された通りに座る。









慧「ただいま」

A「おかえりなさい…」

慧「……それだけ？」


A「……えと……あっ//」








そういうと
オレの膝に手をついて
おかえりのキスをしようとするから。






オレは顔を背け
お姉さんの手を払った









A「なに……？」





ちょっと不機嫌そうに
オレを見る






慧「なんか言いたいことないの？」


A「言いたいこと…？
無事に大学卒業したよ…」









慧「そんなこと聞いてねーよ…」

A「なら…なに？」









逆ギレ…

知らんぷりで通すつもりかよ。









慧「ﾊﾜｲ…楽しめたみたいだね」



A「………」




慧「ｱﾊﾞﾝﾁｭ-ﾙするっつってたもんな」




A「………ｺﾞﾒﾝﾅｻｲ.....」





慧「バレなきゃいいのかよ」






A「……」






慧「残念だったね。
日本中にバレちゃったね」







お姉さんは…
唇を噛んでﾎﾟﾛﾎﾟﾛと涙をこぼす







慧「いーね。Aは。
泣けば許してもらえるもんな」






A「そんなこと思ってない」







慧「なら泣くなよ。涙止めろよ」







A「泣いて……ない…‼」








泣いてるくせに…




慧「で。どーする？
別れる？」





A「……」







慧「オレはどっちでもいーよ。
Aが決めて。」








口を尖らせて…
一生懸命涙を手で払う。


カワイイと思ったら負けてしまう…





A「別れない……」




慧「なんで」




A「好きだから……」




慧「浮気したのに？」





そういうと。
「ｺﾞﾒﾝﾅｻｲ...」と呟いた

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