ひと夏の恋〜my girl〜LAST LOVE vol.2【前編】《Kei.Ｉ》

story339＊FUJIGAYA ページ12

藤ヶ谷side




有香ちゃんからの連絡を玉森に聞いて…



一言Aに謝りたくてココへ来た。






王子に怒られ…
本当に申し訳ないことをしたと
反省する。




山田「とにかくここは目立つから…
あの部屋使って…」








そう言われて
奥の部屋へ案内される。


王子はまだ納得していない様子だけど
まずはAへの謝罪が大事だから…






”ﾊﾟﾀﾝ.....”






藤ヶ谷「A…本当…」





A「太輔…人気者になったねw」





藤ヶ谷「えっ？」




A「ﾊﾟﾊﾞﾗｯ..ﾁｮ...? 」




藤ヶ谷「…wﾊﾟﾊﾟﾗｯﾁ....のこと？」





A「あ、それそれw
そんなのに追っかけられてたんだね。
ﾊﾘｳｯﾄﾞｽﾀ-みたい♪」





藤ヶ谷「オレが…連れまわしちゃったから…」






つい嬉しくて…
調子に乗って連れまわした。


日本じゃないから…
気が緩んでいたと言われればそれまでだけど。


Aに会えたことに
気持ちが舞い上がっていた…








A「私は大丈夫だよ。」


藤ヶ谷「でも…オレのせいで…」




A「私より…太輔の方が怒られたんじゃない？事務所とか…」





藤ヶ谷「オレは男だから…」





A「私は一般人だからさ。
そのうちみんな忘れるよw

それよりも早く写真集出るといいねw
サイン入りで送ってね？」









ニコニコと笑顔で話す






オレだって知ってる。




Aが…有る事無い事いいように
書かれて…




大学で仲が良さそうに見えてた子も…
同じようにAのことを
ネットで叩いている





匿名の怖さ…








オレは事務所に守られてるけど…

Aは一般人だから…






藤ヶ谷「本当に巻き込んでごめんな。」






そう言って。
抱き寄せた。







藤ヶ谷「ごめん……本当ごめん…」








そういうと。
Aはオレの背中をﾎﾟﾝﾎﾟﾝと叩く









A「謝るために…わざわざ来たの？」



藤ヶ谷「うん……」



A「もう……w誰かに見られたら
どうするの。


また…怒られちゃうでしょw」






藤ヶ谷「うん…」








A「太輔…？」








藤ヶ谷「A…」









A「泣いてるの…？」








声が出ない…



泣いてるなんてカッコ悪…




……けど……









涙が止まらなかった。

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