7話 ページ8
テレビの外はカグツチの言っていた通り朝になっていて既に登校時間になっていた
(……寝る時間なしか……!!)
学校では寝ないことを決意し欠伸が出る中階段をおり下の階に行くと既に叔母さんは朝ごはんを準備し愛斗は食べていた
「あら、密くんどこにいたの?部屋を覗いたんだけどいなくて……心配しちゃうから外に出たりしてたなら言うか紙に書いといてね」
「兄ーちゃん!だめだよ!」
「あ、ごめんなさい……少し外に走りに行ってました」
確かにそうだ
テレビの中にいたのがいまさっきまでだったんだからいつもより遅く起きるオレのことを心配で見に来るのはわかる。
「そう……心配するからお願いね」
「ごめんなさい、気をつけます」
「……早くご飯食べよ!」
「……うん……!」
愛斗はすこし悪くなった空気を一変させた
……ありがとう
眠気を抑え朝ごはんを食べ家を出る
家から少し離れポツポツと人通りが見えてくる
すると、後ろから少しだけ聞きなれた声が聞こえた
「おっ密じゃん!……って!ととと!」
がしゃーん!
と盛大に音がなり自転車が倒れる
「なにしてんだ……花村……」
「すまねぇ!……ははっこの自転車ももう替え時か……?」
「漕いでる途中に漕げなくなるんだからもうおしまいだろ……ってか俺のこと覚えてたのか」
「ん?当たり前だろ」
その言葉に心中で笑う
自分から離れていったのに花村の言葉でこんなにも気持ちが高鳴っている
「……ありがとう」
「おう!……って!遅刻するぞ!」
花村とオレは学校に向かって走る
久しぶりに長話をしてしまっていたようでギリギリに着いてしまった
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作者名:ヨル | 作成日時:2021年2月9日 1時