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扉の先へ ページ21

青いエンダーアイがAの様子を見ながら連れてきた場所は建ち並ぶ綺麗なビルに挟まれた対照的で不自然な廃病院だった。

A「ここ…つぶれちゃった病院だよ?」

外見は崩れていて苔が生えていたり蔦が屋上へと伸びており、
屋内は電気が通っておらず、外の明かりだけで照らされている。

青いエンダーアイは奥に見えている受付まで進みAを待っている。

A「え…ここに入るの?なんだか怖いな…」

しかし、足を動くようにしてもらってここまで付いてきて、今さら引き下がるのもどうかと少し考え勇気を出して進むことに。

A「…よしっ」

電気が通っていないのでもちろんエレベーターは動かない。
受付横にある階段を上っていく。

上っていく途中で、真っ暗で誰も居ないはずの奥の病室からうめき声が聞こえるような…違う階から物音がするような気がして。

階段を一段一段上がる度、恐怖心を煽られていく。



それだけでなく、体力的に息も上がっていく。
限界を感じたAは足を止めて呼吸を整える。

A「はぁ…はぁ……っ」


すると青いエンダーアイは「頑張って!」と言っているように左右に忙しくふわふわと揺れる。

A「立ち止まってごめんね…っ大丈夫。行こう」


この廃病院は階数が多く、その後も何度か立ち止まって呼吸を整え、階段を昇っていく。


どこまで連れて行くんだろう、と足を動かしながら目の前の青い光を見つめていると何かに気づいたように少し揺らいでAより先に次の階へ。


そして呼ぶようにピョンピョンと跳ねている。

A「着いたの…?」

最後の力を振り絞るように階段を登り、青いエンダーアイの元にたどり着く。

A「はぁっ…はぁッ……これは…」



そこには次の階へ続く階段は無く、鉄製の扉があった。

植物の生命力は凄まじく、周りを苔が覆っていて蔦が扉をすり抜けて縦横無尽に這っている。

吸い込まれるように扉の前まで行くが、ドアノブにはまるで”入ってくるな”と言わんばかりに外側からすり抜けてきた鋭い棘の茨が巻き付いていた。


その茨に青いエンダーアイが近づくと青く綺麗な光となってキラキラと消えていく。
ドアノブを縛るものは無くなり、回せるようになった。

A「あなたは一体何者なの…?なんでもできるんだね。えっと、ここに入ってってことだよね」


茨の無くなったドアノブに触れて、ゆっくりと回す。


その扉の先で見たものに目を見開いて驚く。



A「わぁ……!」

青いポピーの正体→←どこ行った…!?



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作品ジャンル:恋愛
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ミナギ(プロフ) - 面白いと言って頂けて幸せです〜!( ◜‿◝ )♡次のお話も、もうすぐ投稿しますので良ければ是非、見に来てくださいね! (2022年7月27日 17時) (レス) id: 7046aa38a1 (このIDを非表示/違反報告)
ヒメ - うわわ面白いです。早く次の話が見たいよー。 (2022年7月27日 8時) (レス) @page32 id: 9018a5d207 (このIDを非表示/違反報告)
ミナギ(プロフ) - ストロベリータルトさん» コメントありがとうございます〜!応援、とっても力になります!かっこいいからぴちの皆さんを想像して書いていこうと思っていますので、また良ければ見に来てくださいね(*´ω`*)頑張るぞ〜! (2022年7月16日 23時) (レス) id: bcd12481d8 (このIDを非表示/違反報告)
ストロベリータルト(プロフ) - 初コメ失礼します!いつも拝見させて頂いております!これからも頑張って下さい!応援してます( o≧д≦)oファイトー!! (2022年7月16日 22時) (レス) @page28 id: 6f84096ecb (このIDを非表示/違反報告)
ミナギ(プロフ) - kakaokuunn?@とうりすさん» ありがとうございます!亀更新ですが、また見に来て頂けたら嬉しいです(*´ω`*)宜しくお願いします! (2022年5月22日 18時) (レス) @page21 id: bcd12481d8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミナギ | 作成日時:2022年1月14日 1時

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