侍の国で鬼達と暮らします(三)【鬼滅の刃】【銀魂】

百四十五：ペット好きにも程があるだろ ページ10

ハタ皇子「オ〜ウ、ポチラブミー。化け物とはコレのことか？ポチは化け物なんかじゃないぞよ。ここは余のペット、ポチのために用意した庭でな。空き家だった武家屋敷を購入して、ポチの遊び場にしておる。心配せずとも、ポチは子供に危害など加えたりせんわ。ね〜、ポチ」


無惨「こんな大きさの犬の時点で等しく化け物では無いのか」


『私からしてみればあんたの力も充分化け物よ』

無惨「何だと貴様」



「こんな犬と同類だと？撤回しろ」とご立腹な無惨を他所に、触りたくてうずうずしているヅラ。


こいつはいつの間にえいりあん好きになったんだ？この間まで攘夷攘夷って私と無惨を巻き込んだくせして。



桂「…スイマセン、僕もちょっと触らせてもらってもいいですか？」

銀時「オイ！止めとけ」

桂「何を怯えている？確かに図体はデカいが。よ〜しよ〜し。こんなに愛らしい動物が人に危害を加えるわけなかろう、天使だ天使」


無惨「果たして本当にそうだろうか」

『どういう……あぁ……』



銀時の忠告を無視して撫で始めるヅラと同じタイミングで犬の顔のちょっと上を見上げる無惨がそう呟く。どういう事、と聞こうとした私も同じものを見て納得した。


角を額に一本、顔の横にそれぞれ一本ずつ生やしている化け物が。しかも、ポチの犬としての顔はその化け物の顔の下についている。



『天使とヤクザが同棲してますけど!?天使とヤクザがチークダンス踊ってるけど!?』

無惨「何を言ってるんだお前は」←


ハタ皇子「ポチは辺境の星で発見した珍種での〜。下は擬態で、コレに寄せ付けられたエサを上の本体が食らうという、大変良く出来た生物なのじゃ」


無惨「何を考えてこんなものを飼おうと思ったんだ間抜け面…そこの男がその罠に見事に引っかかったではないか」


ハタ皇子「大丈夫だって。サラミしか食べないもんな、ポチは」



大丈夫だ、と言った瞬間ポチ(ヤクザ)はチョウチンアンコウの頭に生えてるようなやつをブチッとちぎってむしゃむしゃ咀嚼している。


無惨と私は揃って、言わんこっちゃないという目を向けたがハタ皇子はあくまでも無害を貫きたいようだ。どんだけ好きだよ、食いちぎられてんだぞお前。



ハタ皇子「いや、コレはアレだよ。じゃれてるだけだから。いやマジで」


『そんなわけがあるか!!』

無惨「貴様こいつに何かしたのか???」


ハタ皇子「大丈夫だって。コレまた生えるから」



危機を感じたので無惨に担がれ屋敷内を超逃げた。

百四十六：猛獣はペットにしたらダメだから、絶対に。→←百四十四：上司の家族はdisっちゃならん

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