侍の国で鬼達と暮らします(二)【鬼滅の刃】【銀魂】

九十四：物好きでもいいじゃないか ページ7

銀時「しかしバーさん。アンタも、もの好きだねェ。店の金かっぱらったコソ泥をもう一度雇うたァ、更生でもさせるつもりか？｣



傍らで新八君は真面目に仕事し、神楽ちゃんはテーブルぶっ壊しながら雑巾がけをしており、相変わらずモップを持って居るだけで掃除をしない銀時はお登勢さんにそう尋ねる。


おめーは仕事しろや天パ…とは言いつつも銀時の目線の先にいる猫耳のおばさん？いや女性か…猫耳の女性に目を向ける。


あ、何か無惨絡まれてるやん。


よくわからんけど絡まれとるやん。


そしてめっちゃウザがっとるやん、無惨。



お登勢「フン、そんなんじゃないよ。人手が足りなかっただけさね…」


『へぇ……丁度よかった訳ですか…良いと思いますよ、私は』


お登勢「…何考えてんだか、あたしにゃ分かりゃしないけど…そんな上等なもんじゃないよ」


銀時「盗み癖は天然パーマなみにとり難いって話だ、ボーッとしてたらまた足元すくわれるぜ、バーさん｣


お登勢「………大丈夫さ。あの娘はもうやらないよ、約束したからね。それより、お前も働…｣


無惨「縮れ毛ならトンズラしたぞ」

『……あの野郎韋駄天かよ』



働け、と言われる前にとっとと逃げ出した銀時にお登勢さんは硬直。


あいつはつくづくダメだな、あいつの逃げ癖も天然パーマなみに取り難いだろうな。



無惨「……もう休憩は十分だろう、帰るぞ女」


『はーぁ…この期に及んで名前で呼ばないとかないわぁ……それじゃ、失礼しましたぁ〜』



ややムスッとした無惨の後に続いてスナックお登勢を私達は後にする。


ムスッとしているのはきっとあの猫耳の人に絡まれたせいだろう、きっとそうだ。



『にしても、あんたも災難よね……顔だけはいいから女にモテる』


無惨「黙れ貴様…お前も物好きな割には変な男に好かれるだろう」


『物好きィ？私の感覚は正常ですぅ、物好きなんかじゃないですぅ』



無惨「………………見ず知らずの会ったばかりの奴らを纏めて世話する奴が何を吐かすか」



『悪い？』



無惨「悪いとは言っていない……ただ…………」



随分と歯切れの悪い言い方だ…次の言葉を待っていれば顔を逸らされ「なんでもない」と誤魔化された。


訳が分からないが、悪く言われてるという感じはしなかったけどね。

九十五：なんでそういうこと言っちゃうかなぁ→←九十三：家賃は払えよ馬鹿野郎

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