侍の国で鬼達と暮らします(二)【鬼滅の刃】【銀魂】

百三十四：メンチ切るなら野菜を切っとけ ページ47

無惨「思ったんだが……この街はいささかヤクザが多すぎやしないか？」


『あら、そこ気がついちゃった？』



幽霊騒動から三日後。


店に向かう途中に無惨はふとそんなことを呟いた。


その通り。

本来このかぶき町は腕試しにやってくるヤクザや訳アリなやつが多く来る。

だから結構ヤクザがうようよいるのだ、特に夜。



無惨「まぁ、ヤクザとはいえ所詮は人の子…捻り潰せば終わりだ」


『ヤクザ可哀想』

無惨「何故だ？」



お前手加減なしじゃん、ヤクザは生きた心地がしないだろえね〜アンタにボコられてる間は。


いかにも理解し難いという感じです顰めつっらしている隣のこの鬼に呆れた視線を送りつつ、店までの道のりを歩いて行く。


すると前からヨロヨロと、不思議な髪の色をした人が歩いてきては真正面から無惨とぶつかった。


怪訝そうに殴ろうとする無惨、それを止める私。すると男の腹のところが赤く滲んでいるのに気が付いた。



『えと…アンタ大丈夫？名前言える？』


「あ……嵐山……たつ…ろう……筋者っす…」



……筋者か……つまりヤクザ!?


じゃあこの人ヤクザの闘争で刺されて逃げてきた人!?


現在進行形でヤクザの人を抱えている無惨は、私の顔と男の人を交互に見てから男の人を地面に捨てようとしていた。


やめろやめろ！


見殺しにも出来ないので、一先ず薬屋に連れて行って手当して寝かせた。


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『新オリキャラ』


嵐山龍郎(たつろう)


20代の若きヤクザ。

かぶき町で名を挙げてきている組の頭で、腕のたつ剣客としても有名。

青緑と髪と茶色い瞳と鮮やかな色で、しかも優男風なので、ヤクザとして見られず痛い目に遭う輩もしばしば。

溝鼠組には絶対負けないもんね、の精神。

百三十五：ヤクザのお兄さん→←百三十三：ビビりも度が過ぎるとムカつく

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