侍の国で鬼達と暮らします(二)【鬼滅の刃】【銀魂】

百二十二：心が洗われる ページ35

猗窩座side



鬼になる前、俺は



親父との約束も守れなかったし




拾ってくれた恩師から人を守るために教えられた武術を




怒りに任せ人を殺すために使い




全てを諦めて





逃げるように鬼となった……





十中八九、他の奴らにAに聞いたことを尋ねれば





俺が悪いとか、最低だとか言われるんだろう





事実、俺は確かに魂を地獄の業火で包まれた





それなのにこの世界で、鬼として……生きることになった





ふと思う時がある




これで、いいのか……と。




このまま地獄に落ちた方が良かったんじゃないか……と…。




『猗窩座』


猗窩座「何だ…？」


『もしかして、自分のこと責めてる？』


猗窩座「何故そう思う」


『思い詰めた顔、してるから』




……この女はなんでも見透かすようだ。



俺はコイツのことを見透かせないのに…



不公平だな……



『…あんまり自分を責めないでよ？アンタもここに来たってことは…1度死んだんでしょ？多分さ…アンタが罪だと思ってること、アンタなりに償えってことじゃない？』


猗窩座「……！」




この女……聖母か!?



その言葉を聞いた瞬間に俺がうだうだ悩んでたこと一瞬で消えたぞ!?



だが……少しだけ、心が救われたのは…確かだな……気のせいだったらどうしよう



これは童磨が惚れるわけだ……



俺は……惚れはしないが




前の世界でのせめてもの償いとして




こいつの事、守ってやるとしよう




償いにはならんかもしれないが…





恋雪……





見届けてくれるとありがたい…。

百二十三：頭に血が上ると危ない→←百二十一：吹っ切れた後はいい笑顔

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