百十九:敵を討つことに気を取られ大切なことを忘れるな ページ32
一先ず、カラクリの方は黒死牟に任せても平気そうだ…
銀時とじーさんの方に吉次郎を撫でながら目を向ける。
銀時「しょうもねー脚本書きやがって。役者にケチつけられた義理か、テメー。今時、敵討ちなんざはやらねーんだよ。三郎が泣くぞ」
平賀「どっちの三郎だ」
『もう一人いるなんて知らなかったけど、どっちもよ。そんなことは誰も望んでない、アンタが一番わかってんじゃないの?』
平賀「……分かってるさ。だが、もう苦しくて仕方ねーんだよ。息子あんな目にあわせて老いぼれ一人、のうのうと生きてることが」
猗窩座「………………哀れだな」
『…猗窩座?』
今の今までだんまりを決め込んでいた猗窩座が突然口を挟んできた。
言っていることは嫌な事言ってるような気もするけど、いつもの嫌味ったらしい言い方じゃない。
いつもとは、何か違う。
猗窩座「仮に将軍とやらの首をとったら息子が返ってくるのか?お前は…この国一の、発明家なんだろう…そんなお前が何故こんな馬鹿な真似をするのか理解出来ん…哀れにすら思う」
平賀「……分かってらァ…戻ってこねー事くれぇ…だが、戻らねーモンばかりながめて生きていくのは、もう疲れた」
じーさんも、攘夷戦争に参加してはいなくとも何かを奪われた被害者なのか…何を奪われ、何を…失ったのか…
それは分からないけど…失ったことで大義を見失っている、大切なことを忘れている
それだけは、分かる。
そして、猗窩座も……もしかしたら…
平賀「将軍のクビなんざホントはどーでもいいんだ…死んだ奴のためにしてやれることなんざ何もねェのも百も承知…俺ァただ、
猗窩座「……」
平賀「だから退け。邪魔するなら、お前らでも容赦しねェ」
銀時「退かねェ。俺にも通さなきゃいけねー筋ってモンがある」
銀時がそういうのと同時に猗窩座は諦めたようにため息をつく。
だが、諦めた訳では無いみたいで一瞬銀時と目が合うと「あとは任せた」という感じで顎を引いて、猗窩座も黒死牟と同じくカラクリの解体に混ざりに行った。
百二十:思い出せ、お前の大切なものを→←百十八:もっと良く息子のこと考えてやりな
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