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9-4 ページ49

ケイタくんに連れ戻され、僕はGの元へと帰ってきた
すでに人が集まっており、スターレベルごとに座ったり、練習したりとまだ自由に行動しているみたいだ


「A遅かったね」
『ごめんね、Kの方に用があって』
「遅いから俺が連れ帰ってきた!」
『デコピンされた…』
「Aが浮気するから」
『浮気ってケイタくん…ㅎㅎㅎ』


ケイタくんに小言を言われながらオールスターの席に着き、隣にはマシューが座った


『緊張するな…』
「んぇ??Aが?」
『うん』
「あんなに上手なのにまだ緊張するの?」
『マシューは緊張しない?』
「………してるㅎㅎㅎ」
『あんなに上手なのに?ㅎㅎㅎ』
「え〜い……揶揄わないでよA」
『ふふ、仕返しだよㅎㅎㅎ』
「や〜〜〜〜…」


揶揄えば僕の肩に寄り添うようにして凭れ掛かり、なんだか嬉しそうに笑うマシュー
その可愛らしい頬を撫でれば「へへ」と小さく笑い声が漏れた


「アンニョン〜」
『ハオヒョン』


今着いたのか耳にゴムを巻きながら登場したハオヒョンが僕の前へと腰掛ける


「A先に部屋出たけどどこにいたの?」
『うん?あ〜Kの方に用事があってね』
「う〜ん、そうだったんだ」
「浮気してたんだってヒョン」
『マシュー…ㅎㅎㅎ』
「浮気?僕がいるのに?」
『もう、ヒョンまで何言ってるのㅎㅎㅎ』


ハオヒョンは僕の手を握ると眉を下げた


「あんでよ〜…Aの1番は僕たちでしょ?」
『ヒョンってば…ㅎㅎㅎ
もちろんハオヒョンは僕の大切な人ですよ』
「僕も?」
『もちろんマシューも。2人とも僕の大切な人』


2人の手を握りそう言葉にすれば満足げに笑う2人
Gの人たちは愛に溢れてて心地いいな




2人と話していると突然画面にマスターさん達が写り、練習生達は拍手をしながら迎えた
今回は3人しか見受けられず、きっとKとGで別れて評価するのだろうとひとりでに考えていた

空気が少しずつ緊張のムードに変わっていくのをなんとなく感じながら、ついにテストは始まりを迎えた
0スターから始まり、一人一人名前を呼ばれ始める


「わあ……緊張するね」
『うん…精一杯頑張ろう』
「そうだね。それしかできない」


僕らは互いを鼓舞し合い、その時を待っていた
刻一刻と時間は進み、順番は僕の隣に座るマシューの番となった





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作者名:えのもと | 作成日時:2023年3月19日 14時

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