夜空の星になれたなら【男主】 (ページ40)

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「お願いだよA〜〜
いつも早く寝ちゃうし、俺が会いに行っても誰かに邪魔されるし」
『ふふ、僕のこと好きだねジュンヒョナㅎㅎㅎ』
「好きだよ！超好き！サランヘ♡！」
『ありがとうㅎㅎㅎ僕もジュンヒョナが好きだよ』
「！じゃあ！」
『でも、………………うん、ごめん。

僕ヒョンに教わりたいんだ』

Aが僕の手をぎゅっと握った
諦めていた僕は思わず目を見開く

『最初はね、教わるためだけに来てたんだけど、最近はヒョンに会いたくて来てたんだ、僕』
『発音教わりたいのは本当だよ？
でもそれ以上にヒョンと話して、一緒にいる時間が、いつの間にか僕の楽しみの一つになってて…』
『だから、…ヒョンがいいんだ』

僕に目線を上げ、照れる様に笑った

僕はあまり、人に執着しない方だと思ってた
いや、執着することがあまり良くないことだと思ってた
でもこの今の気持ちを表現するには、どんな言葉で紡ぐのが正解なんだろう

執着？独占欲？優越感？
どれもうまくはまらない

たくさんの理由を考えて、どうしたらもっと一緒にいられるのか頭を悩ませる
会える時間を待ち焦がれ、会えば時間を忘れる
君の笑顔の先にいるのが僕であって欲しい

あぁ…僕は
思った以上にこの子の事が好きで、そばを離れないでほしいって願ってるんだ

初めて感じる自分の感情になんだか恥ずかしくも、嬉しくもなる

僕はAの手をもう一度強く握り直し、にこりと笑いジュンヒョナを見つめた

「ごめんジュンヒョナ、大人気ないけど僕もAが好きだから、この時間はあげられない」
「あと、ちなみに今もまだ僕の時間^ ^！」
『わっ！』
「え、ちょ、ヒョン！A！
ひどい！なんで俺を置いてくの！！」
『ごめんジュンヒョナ！また今度話そう！』
「へへへっミアネ〜〜」
「ひぃんㅠㅠㅠㅠAとヒョンのパボ〜〜〜ㅠㅠㅠ」

僕はAの握られた手をそのまま引き寄せ駆け出す、なんだかすごいことをしてしまったと恥ずかしさに襲われたが、後ろから嬉しそうに笑うAの声が聞こえてきて少しだけホッとした

『ヒョン！』
「うん？」

もうすぐ部屋の前、
ぐいっと手を引くAが言葉を紡いだ

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