夜空の星になれたなら【男主】 (ページ31)

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次の日
やっと発表された曲を練習生全員でマスターさんたち指導のもと練習していく

Kグループの中にはほとんど振り付けを覚えきっていたり、歌を自分のもののように歌っている人たちも見受けられ、Gグループの中でも焦りが沸々と湧き出していた

でも、いざ始まった全体練習では、マシューのダンスが褒められたり、高音部分をハオヒョンが歌い会場から拍手が生まれたりと、Gグループの良いところがたくさん褒められていて自分のことのような嬉しかった

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全体練習が終わるとスターレベルごとに分かれて練習となった
普段とは違い、こうして素晴らしい先生達から個別に教えてもらえる環境に肖りながら、時間が許す限り練習する

Gグループのオールスターの人たちはみんな優しく、練習を通して仲良くなることができた
ジェイヒョンが困っている時にはケイタくんが手を差し伸べたり、同じ日本人で同い年のハルトくんは僕が困っているとすぐに助けてくれた

会ってまだ間もない、ましては国籍、年齢全てが違う僕らが、互いに助け合ってチームワークを発揮しながら進む練習は、人生において本当に価値あるものだった

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練習が開始になりずいぶん時間が経った頃、一旦部屋に戻る人、シャワーを浴びに行った人、着替えに行く人など、少しずつ人数が減っていき僕とハルトくんだけの空間となる

僕も一旦シャワーを浴びようかな、と考えていた時遠くで座って見ていたハルトくんが口を開く

「Aくんはさ」
『うん？』
「…どうして今回がラストチャンスなの？」

鏡を見ながら踊る僕を見てそう呟いた
急な問いかけに対して少しびっくりした僕は踊りを一旦やめハルトくんに向き合った

「……あ、話したくなかったら全然大丈夫！あんまり深く捉えないで！同い年で僕も今回最後のチャンスだって思って挑んでたからつい親近感で……、ごめん、不躾だった…？」

何かを答える前にどんどんと話を進めていくハルトくんに驚きよりも面白さが優ってしまい少しだけ笑った僕
そんな僕を見て安心したのか「話しすぎだね僕」とハルトくんも静かに笑った

『ハルトくんも、今回が最後だと思ってる？』
「…結果を残さないと、最後かな」
『…そっか』

僕は曲を止め部屋の隅にいたハルトくんの元へと歩き、お互いピンマイクをオフにするとゆっくり隣に座る

『どこから話そう？』

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