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ケイタくんに振り回されて喚いていると、スタジオの奥からマシューと見慣れた顔がもう1人こちらへと歩いてくる
あれ…もしかして
「ケイタヒョ〜ン、A〜」
「お、マシュー^ ^」
「楽しそうですねㅎㅎㅎ」
「楽しいよ!Aに感想言いにきたの?」
「うん!」
「だってよA♡」
ケイタくんは嬉しそうに体をおろし、まだふらふらしている僕の肩をがっちりと掴む
『こ…怖かった……』
「大丈夫A?目がぐるぐるしてるㅎㅎㅎ」
『う、うん…ありがとうマシュー』
「ううん、ステージお疲れ様!Aのこと待ちきれなくてヒョンと一緒に迎えにきちゃった^ ^」
嬉しそうに話すマシューの横に目を向けると、
「王子様」「爽やか」
なんて言葉がぴったりな好青年が僕を見つめて微笑んでいた
花が咲くようなその眩しい笑顔に思わず目を細める
「初めまして^ ^ソンハンビンです!」
『初めまして。Aです。
マシューもしかして例の……?』
「例の?」
「そうそう^^僕が話してた仲良しのヒョン!
今度ヒョンを連れていくって約束したからね!」
「う〜ん!そうだったんだね
マシューが僕に似てる人を見つけた!って嬉しそうに話すからすごく気になってたんだけど、まさかAさんだったとは^ ^」
『? どうして僕のこと…』
「はははっ、さっきのステージ見たらみんな絶対覚えちゃうよ」
そう言って笑うハンビンさん
爽やかな笑顔に後光が差しているような幻覚が見える
ま、眩しい………
「Aって呼んでも?」
『あっはい!』
「ありがとう。僕01だけどマシューみたいに気楽に話してほしいな^ ^」
「ぜひヒョンって呼んでね」と手を差し伸べ握手を求めるハンビニヒョンは、どことなくマシューやハオヒョンに雰囲気が似ていて、初対面の僕にも優しく気遣ってくれた
マシューの時と同じようにあまり人見知りが発揮されないのは、やっぱりマシューと似てるからなのだろうか
『はい、よろしくお願いしますヒョン』
「うん、よろしく^ ^」
ハンビニヒョンと握手を交わすとマシューがにこにこと僕の肩を撫でる
「Aほんっっっとにすごかった…」
『ふふ、ありがとう。マシューにそう言われるとすごく嬉しい』
「僕も嬉しい!だってまさかあんなに歌が上手だなんて…
お…?さっきまで一緒に笑い合ってた可愛い子で間違いないよね…?って目を疑っちゃったよ〜〜」
『ふふ』
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作者名:えのもと | 作成日時:2023年3月19日 14時