夜空の星になれたなら【男主】 (ページ3)

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そう言って社長が伝えたのは【BOYS PLANET】という番組だった

『あ………これ』

「前にも伝えたと思うが、GIRLS PLANETの後続番組だ」

社長の言葉にまさかの予想が頭をよぎった

『…まさか、僕に出ろと？でも僕は』

「……さすがお母さんだな」

『え………？』

イタズラに笑う社長
訳がわからず首を傾げると社長が続けた

「Aのお母さんから、そのうちAが帰ってくる、なんてわがままを言い始めたら最後のチャンスをものにしてから帰ってくるように伝えろって」

『…………母さんが？』

まさかの言葉に目を丸くした

僕の母さんだ
いつだって僕の気持ちは母に筒抜けだった
全てを見通してこのセリフを言ってきても決しておかしくはない

…ただ、でも
なら、なんで………

「………A
俺はお前を縛り付けて引き止めたいわけじゃない」

「俺はAの才能をかってたし、こんな弱小の事務所に入ってくれたのも間違いなく奇跡だと思ってる」

「多くのことをお前にはしてやれなかったし、デビューもさせてやれなかった。こんなことを言う筋をないと思う。
だけど、たった一つのお母さんの願い、せめて叶えてから帰っても遅くはないんじゃないか？」

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