夜空の星になれたなら【男主】 (ページ20)

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僕をぎゅっと抱きしめながら、「本当にびっくりしたんだから」と耳元で鼻を啜る音が聞こえ、もしかしたらハオヒョンも僕の歌を好きになってくれたのかな、なんて嬉しくなってしまった

ヒョンは僕の頭を撫でながら嬉しそうに話す

「本当に本当にすごかったよA」
『ありがとうハオヒョン！嬉しい^ ^』
「鳥肌が立つぐらい魅入ったし、飲み込まれた！って本当に思った。
こんな可愛い子のふりして、本当はとんでもない才能を隠してたなんて……ヒョンは本当にひっくり返るかと思ったんだから！」
『ふふ、ヒョンを驚かせたかったの』
「おぉ〜〜………ㅠㅠㅠㅠそうなんだねㅠㅠㅠ」
「だとしたら成功だねA！ヒョン超泣いてたし！」
「オリーそれは内緒でしょ」
「どうせバレてるよヒョン」
『ふふ、ありがとう2人とも』

2人が少し赤い目で誉めてくれるものだから、僕もなんとなく目頭が熱くなる感覚に襲われ、ぎゅっと2人ごと抱きしめる

『……あのね、2人が応援してくれたから、頑張れたんだ。
僕のそばにいてくれて、本当にありがとう』
「…うん、オールスターおめでとう。Aなら絶対大丈夫だって、分かってた」
『ふふ、ありがとうヒョン』
「一緒のレベルで、精一杯頑張ろうねA」
『はいヒョン^^オリーもオールスターまで上がってきてね？』
「う………がっ頑張るね！」

見てくれている人がいる
こうして賞賛してくれる人がいる
頑張って良かった
本当に良かった

「A〜〜〜〜！！！！」
『ぅわっ！』

2人の間で話していたかと思えば、いつの間にか体は宙を舞っていて、僕の下にはケイタくんの満面の笑みがあった

「最高だった！めちゃくちゃ最高だった！！」
『あははっありがとうケイタくん』
「あんなに緊張してたのに…、心配する必要なんかひとつもなかったじゃん！」
『ううん、ケイタくんのおかげで緊張しないで済んだんだ』
「俺？なんかした？^ ^」
『とぼけちゃって…ありがとうケイタくん。これでケイタくんと一緒のレベルで練習できる』
「へへ♡♡お前は最高だよA〜！！」
『ま、待ってケイタくんこれ以上は怖い〜〜ㅠㅠㅠㅠ』

「一緒にオールスターだ！」なんてあんまり嬉しそうに笑うから、僕も釣られて笑顔になる
ケイタくんは本当に人を笑顔にするのが得意な人だ

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