3-3 ページ14
〜♪
「この曲………」
「うわ……야간비행だ」
「ATEEZ先輩の야간비행じゃない？」
「俺この曲好きなんだよね」
イントロが流れて全身へと染み渡っていく
初めて聞いた時から僕の心を打った
何度も何度も聞いたこの曲
大丈夫
怖がらず、行こう
♪
まだ僕は幼いのかも
『아직 난 어린 걸지 몰라…』
「！」
「お〜……………」
「なんでいい声……」
マスター陣が前のめりになって声に耳を傾けた
黒い夜空をぐるぐる回り
『까만 밤 하늘을 맴돌아』
焦りが生み出す 乱気流が僕らを歪ませる
『조급함이 만들어 놓은
난기류는 우릴 비틀어』
「これ、生歌……ですよね？」
「もちろん…」
「……ライブでこの歌唱力って」
「……とんでもないのが来たな……」
一度入り込めばもう僕のものだ
誰にも邪魔させない
これは
これは僕だけのステージ
今まで当たらなかった全ての光を
僕に集めて誰よりも光ってみせるんだ
「くる」
「サビだ」
この果てで 僕たちはどこにどんな姿で
『이 끝에 우린 여기서 지금 모습으로』
何にならなきゃいけないの
『무엇이 돼야만 하나?』
僕たちはギリギリで 精一杯なのに
『단지 난 겨우 나이기도 벅찬 나인데』
誰か聞いてるかな
『듣고 있나요? 누군가?』
だれか抱きしめてくれないかな
『그 저 안아줄 순 없나?』
「………ダメだ、俺泣けてきた」
「……俺も」
「すでにデビューしてるやつも、デビューを夢見てるやつも、………全員が共感できる歌詞だからな」
「すごすぎる………」
1人の練習生が、Aから目を離さずに呟く
「…………………なんでだろうな………」
「どうした？」
「………あの子が歌うと、
まるで俺のためだけに歌ってるように聞こえるんだよ」
「………」
『I shine on my own』
みんなはそれを星と呼ぶ
だから僕らはただ輝いている
『사람들은 그걸 별이라 부를테니 그저 빛나면 돼！』
会場全部が
僕は僕でありたいよ 君も同じであってほしいんだ
『나는 내가 되기를 바래 너도 같기를』
僕のものだ
「はあ…なんて綺麗な高音」
「もしかして最後の高音もいくか？」
「行く気だ。マイク握り変えた」
「頑張れ……！！」
僕は大きく息を吸い込み、
マイクを握りしめる
『Oh,ooh-ooh〜〜！！』
最後の5段階高音が
綺麗に響き渡った
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 864人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：えのもと | 作成日時：2023年3月19日 14時
