幸せな日々 -eunhyuk-

Japanese horror ページ13

人は恐れという感情に従順だとこの季節になるといつも思う



恐怖という対象は振り幅があるけど、今は私とひょくちゃんが感じている恐怖はまさに…


｢きゃーーーーーっ！｣


Japanese horror


二人とも怖がりなくせ、見たがりで

クッションを抱え、身を縮めてテレビに見入る

ジャパニーズホラーとは陰気なもので、灰色がかった雰囲気の中、非年代的な和室が映し出される


そして、恐怖におののく女性が1人震える手で麩を開けた
意を決して勢い良く開けた和室には誰もいなくホッと安心する束の間…


後ろに気配を感じて、肩に違和感が走る…

恐る恐る振り向くと……




と、よくあるパターンなはずなのに、そのパターンが読めると余計怖くてクッションに顔を埋めた


｢ななみ…｣

きっと怖かったんだろう、ひょくちゃんが私の手を強く握る

｢怖かったね…｣
｢見なきゃよかったよ、怖すぎ｣

同感
これじゃあ一人じゃ寝れない

｢ひょくちゃん今日は私から離れないでね！｣


慌てて言うとちょっと恥ずかしげに俯くひょくちゃん

｢…やっぱ見て良かった｣


｢Aがいつもこう甘えてくれれば毎日でもホラー見よっかな｣
｢えっ！？やだよ…でも…悪くないね｣


いい歳した二人が何言ってんだか笑

でもほら、やっぱ人は恐怖には従順でしょ？
たまには、そんな恐怖も利用しないとね←

作者です→←雷

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