my prince . your princess

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『 はーいどうぞ 』





「 ありがと〜 」





『 手錠、よく解けたね？ 』









お揃いのマグカップを




私の前、自分の前にそれぞれ置いて








イスを引きながら



にこっと可愛い笑顔で首を傾げる王子様。









「 カギ、あったし 」




『 え？ あ、やっちゃったなぁ〜！ 』









甘いココアと甘い涼太の声。


朝からとろけそう。




カーディガンのポッケを探って


”あちゃー”


と顔を歪ませる。



きっとポッケにカギを入れて


そのまま落としてしまったんだろう









「 あんなのどこで買ったの？ 」




『 あまぞん 』









変わらぬ笑顔で答える涼太を憎むべきか。



はたまた



あんなものが簡単に手に入る

このネット社会を恨むべきか。









『 いいよね、あれ 』




「 なら涼太がしなよ

私がはめてあげる 」




『 Aの方が似合うもん 』




「 うれしくな笑 」

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