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じゅうはち ページ19

家に帰っていたはずだった。


ダメだなぁこいつ。
男に簡単にアイシテルとかいっちゃ。





俺がどんな感じに思っているかも知らないくせに
ダメだなぁ



「あー、おいしかったです。まじで蘭ちゃん様々」

「そっか、ならよかった」





初めてだった
こんなに自分が醜く感じたのは。





「じゃあかえろっか」

「あ、うん」




金を払って店を出る。


「蘭ちゃんまじでうまかったわ。ありがとね」

「蘭ちゃんに感謝しろ♡」



Aは笑った




「じゃあばいばい」



Aが帰ろうとして後ろを向いた時、俺はその手を掴んだ。



「ホントに俺の事好きなの?」




Aは驚いた顔をしてから



「好きだよ」




と少し酔いの回った顔で言った



両想いか。そう思った




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「りんどーただいまぁ♡」

「うわっ、兄貴酒クセェ」



「あのねー、あいつに好きって言ったらさあ、愛してるって返ってきたんだよ。これって脈アリだよなぁ」




竜胆は顔を白くした。
其れはそうであろう。梵天No.2の嫁が相手なのだ。
このことが知られるとタダでは済まないだろう





「兄貴、それほんとに言ってた?」

「言ってた」

「兄貴の幻聴じゃなくて?」

「言ってた」

「三途ヤクでもかりた?」

「竜胆、お前シメんぞ」



まずい、本当にまずい。
兄貴が変な嘘をつくはずがない。と言ってAが不倫をするはずがない。



なんでだよぉぉぉぉ

俺は平和に暮らしたいだけなのに!!!




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「春ちゃぁん、ただいまぁぁ」


あ〜やっべぇ、蘭ちゃん可愛すぎ。これは春ちゃんに聞いてもらわないと


部屋が暗かった。とっくに帰ってきたはずなのに物音ひとつすらない。


リビングのソファに人影があった


春ちゃんほんとに何してんだろう




「春ちゃん?」


周りには薬の袋がいくつも落ちている
相当キメたのだろうか



そう思った時だった




「えっ、ちょ、」


春ちゃんが私を押し倒した
手を掴まれて首に手をかけられる


ピンクに染められた髪の隙間から青い目が覗いた








「お前は、」

春ちゃんが口を開く








「お前は、俺よりあいつがいいのかよ」

薬のせいか、少し震えた声が鼓膜を響かせる






そう言って春ちゃんは私から離れて家を出た。




意味が、わからなかった

じゅうく→←じゅぅぅぅなな



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うさ - くっっそ…大好きだぁぁぁぁ!! (3月31日 18時) (レス) @page24 id: 4170d6f2b7 (このIDを非表示/違反報告)
蘭奈莉逢瑠悲@カナリア:ルカ(プロフ) - 春ちゃん、結婚しようか((作者様ありがとおおおお (11月30日 5時) (レス) @page24 id: 4d14879615 (このIDを非表示/違反報告)
ピーナツこんばんは - コメントありがとうございます。好きと言ってもらえてとても嬉しいです。これからもご愛読よろしくお願いします。 (2021年11月12日 22時) (レス) id: e404eb8dd9 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - めちゃくちゃ好きです!!!!! (2021年11月9日 2時) (レス) @page16 id: b821776774 (このIDを非表示/違反報告)
ピーナツこんばんは - コメントありがとうございます。春千夜くんの笑顔は凶器ですよ。 (2021年11月1日 22時) (レス) id: e404eb8dd9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ピーナツこんばんは | 作成日時:2021年10月11日 21時

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