【A3!】誰かの1番になりたい。

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あ、と思った時には遅くて、口から出てくるのは暴言、暴言、暴言




「アンタに何が分かるっていうの？ずっと、ずっとずっとずっと！誰の1番にもなれなくて、悔しくて、寂しくて、それでも誰にも頼ることも出来ずにいた私の気持ちが！！」

「A、…？」



ああこんなこと言いたいわけじゃない、ただ誰かに、私の気持ちを分かって欲しくて。誰かに愛されたくて。誰かに1番にして欲しくて。


今まで溜めてきたものが爆発する



どうして私が、どうしていづみが、どうしていつも、どうしてどうして！




「知ってる？高校の時、男の子連れてきたよね。いづみが「彼氏？」って聞いた時、彼は「友達」って言ったでしょ？」

「……うん。Aが、最初で最後に連れて来た男の子」

「その子本当は彼氏だったんだ。それなのに「友達」って言ったのはなんでだと思う？惚れたんだっていづみに」




いづみは戸惑ったように、顔をパッと上げ目を見開いて「え……？」と呟いた



はあ、だから嫌だった、一緒に住むなんて


いづみのことは嫌いじゃない。でも私は誰かに愛されたかった



もしかしたら彼が、そう思っていたのにいづみに奪(と)られた。


だから八つ当たりするんじゃないかって、自分の惨めな思いをいづみにぶつけてしまうんじゃないかって




心配だっただけなのに

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