【A3!】誰かの1番になりたい。

▽分かるわけない ページ33

「それで、どういうことなの？」

「えー、あは」

「もうっ笑い事じゃないんだよ！？」




この傷だらけの顔が、一緒に住んでいるいづみにバレないわけもなく

速攻でバレてしまったため、私はリビングで尋問されていた



あーあ、めんどくさい。だから一緒に住むのは嫌だったのになあ



「元カレ？に殴られた」

「はあっ！？」



私が何か言う度にいづみの声が大きくなってる気がする。うるさ


私はキッチンで夕飯の支度をしている臣に目線で「助けて」と求めるが、彼は苦笑いをして首を横に振った


…はあ、




「A？聞いてるの？」

「ああ聞いてるよ、それで、何？そういうことやめろって言うの？」

「そうだよ、私はAにそういうことをやめて欲しくて一緒に住むこと提案したんだから」




いづみがいつもより真剣な顔でそう言う。


そんなこと言われても私は…誰かに、1番に愛されたい。そして誰かを1番に愛したい



だって私は毎回、毎回、毎回、誰かに1番を奪(と)られてきたんだから。


それはもちろんアンタ…いづみもね




「アンタに私の気持ちがわかるわけない」

「A？話してくれないと分かるけ、」

「うるっさいなあ！！」




気づけば、私は声を荒らげていた

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