手越side ページ38
なんとか生放送を終えると我慢してた咳が止まらなくなって、上手く息が吸えなくなった。
まっすーがまた落ち着かせてくれて、本当に申し訳なかった。何度も何度も迷惑かけてるなって思った。
で、いきなり慶ちゃんの家に泊まろうって言われたのはびっくりしたし、なにより嬉しかった。でも、真っ先に頭に浮かんだのは、「迷惑」という二文字だった。
それでもみんな受け入れてくれて…実は俺も1人は心細かったから慶ちゃんの家に泊まることになった。
増「手越、着替えは持ってるよね?保険証もある?」
手「うん…」
小「じゃあ準備して帰ろっか」
なんで保険証とか聞くんだろうって思ったけど気にしなかった。慶ちゃんがそう言って、みんな荷物をまとめ始めたから俺も、と思ったんだけど、まっすーがそれを制した。
増「手越、今は座ってて。手越荷物出してないから。鞄も持つし」
手「ごめ…。…ありがと…」
増「うん。どういたしまして」
まっすーはにっこり笑って俺の鞄を持った。
増「手越、歩ける?」
手「ある…く」
歩ける気はしなかったけど、車までのちょっとの距離なら、頑張れるって思った。のと、これ以上まっすーに負担をかけないようにしようと思った。
増「そっか。じゃあゆっくり行こ」
小「俺…家散らかってないかな?大丈夫かな?」
加「小山の家散らかってたら俺大惨事だわ」
小「そぉ?散らかってたら恥ずかしいなぁー」
そんな他愛もない会話を俺は弱々しく笑うことしかできなかった。
よろよろと歩いていてもメンバーは合わせてくれて、かなりゆっくり車まで行った。
小「今日俺の家まで。泊まるから、明日も俺の家に迎えに来てくれる?」
車に乗り込むなり慶ちゃんがそう言った。
マネ「わかりました!ゆっくり行きますか?」
俺のことを考えてくれたのかマネージャーがそう聞いてくれた。
手「う…ん…ちょっとだけ…ゆっくり…に…して、くれる?」
マネ「了解です」
慎重に車を発進させてくれたのがわかった。気を遣わせっぱなしだ。
増「手越、寝ててもいいよ。今日はお疲れ様」
手「…っ…ごめ…んね…じゃ…あ、ねる…ね」
気を遣わせてる上に寝るなんてとんでもないと思ったけど、具合の悪さ、だるさと眠気には勝てなかった。
増「おやすみ、手越」
手「んっ…」
まだまだ外は明るかったけど、俺は夜寝るときみたいにすんなりと眠りについた。
まっすーが、背中にあったかい手を当ててくれた。
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ふわり(プロフ) - みるふぃ〜ゆ苺さん» 本当にありがとうございます!はい、頑張りましょう♪ (2017年4月1日 22時) (レス) id: c582c8dc51 (このIDを非表示/違反報告)
みるふぃ〜ゆ苺(プロフ) - ふわりさん» 大好きですよ!この作品!こっちも見ていただけているなんて、とっても嬉しいです!お互い頑張りましょう! (2017年3月31日 23時) (レス) id: 00be13f8e0 (このIDを非表示/違反報告)
ふわり(プロフ) - みるふぃ〜ゆ苺さん» わー本当だ!逆に指摘していただいてありがとうございます!修正します。好きな作品と言っていただけて嬉しいです!すごくやる気出ました笑ここで言うことじゃないと思いますが、いつも作品読ませていただいているので余計に嬉しいです!本当にありがとうございました! (2017年3月31日 22時) (レス) id: c582c8dc51 (このIDを非表示/違反報告)
みるふぃ〜ゆ苺(プロフ) - あぁーおしい!!話さなかった:離さなかったですよね?漢字違います!好きな作品なので、ついつい漢字は完璧であって欲しくて!図々しい事言ってすいません! (2017年3月31日 18時) (レス) id: 00be13f8e0 (このIDを非表示/違反報告)
ふわり(プロフ) - Mahoさん» いきなりすみません!今更なんですけどいつも作品読ませていただいてます!涙腺が崩壊するんですよねー、Mahoさんの作品。本当今更ですみません、お互い頑張りましょう! (2017年3月27日 10時) (レス) id: c582c8dc51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふわり | 作成日時:2017年3月14日 16時