24時間テレビーNEWSー

▽増田side▽ ページ26

手越が吐き終わった後頭を撫でたら急に手越が俯いてしまった。


また吐く！？って俺は混乱したんだけど、違うって言われてわかった。


…もしかして、泣きそう？


弱さを見せない手越だけど、いや、だからこそ泣きたくなったんだろう。


しんどくて気持ち悪くもなって辛くて、悔しい、のかな、多分。


泣いてもいいよって言ったら手越は珍しく辛かったと弱音を吐いて子供みたいに泣き始めた。


どんなに辛かったろう…いや、今も辛いんだ、きっと。辛くて辛くて仕方なくて誰かの温もりを感じたくなる、俺なら。


手越を抱きしめる。華奢な体は壊れそうでそっと。


途端、まっすーと言いながら手越は眠ってしまった。


増「俺はお前をいつでも助けるよ」


おんぶは難しそうだからお姫様だっこをして先に帰っててもらった小山とシゲのいる楽屋へと向かった。


楽屋に入ると、それはそれは心配そうな2人がいた。


小「…手越、寝てるの？」


増「うん。疲れちゃったみたい」


泣いたこと、弱音を吐いたことは黙っておこう。メンバーの前でそういうことをするまでは。


加「なんも食べてないけど吐けたの？」


増「胃液吐いてた。本当辛いと思うよ、なんか今は咳が酷い」


質問ぜめだなー…みんな心配してるんだね。


手越、お前はちゃんと愛されてるから安心して今は寝ててね。


小「1時間半後のP○N！大丈夫かなぁ…」


加「大丈夫ではないだろうけどやるしかないし止めても手越はやるだろうな」


小「そうだよねぇ…」


じっと手越の寝顔を見つめる。


いつもは天使みたいに微笑んでるのに、今は苦しそうに唇をきゅっと結んでいる。


本当に代わってやりたい…。


隣にいるだけでも体温が伝わって来てそれも本当に泣きそうになる。


…俺が泣いてどうすんだよ、今はしっかりしろ。頑張れ、俺。


手「ゲホッ…まっ…す…？ま…っす…」


増「まっすーだよここにいるよ何どうしたの」


手「…なんでもない」


ぷいっとソファの上で寝返りをうって顔をを見えないようにする。


…あ、俺これ知ってる。


手越がすっごくだるいときにする癖。


何か言おうとした後でなんでもないって言って、顔を見せないようにするんだ。


増「手越、だるいの？」


手「…んー…だるく…ないもん…」


ぎゅっと小さくなったり伸びたりやっぱりだるいんだろう。更にがたがた震えて寒いんだろーな。


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次行きます！

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