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手越side ページ19

？「なんで熱なんか出してるんだよ」

？「足手まといなんだよ」

？「はっきり言って、邪魔」


どうして、


どうして俺は…迷惑しかかけられないんだろう…？


ごめんなさい。俺が熱なんて出したから、具合悪くなったりするから。


迷惑だよね、邪魔だよね、足手まとい…だよね。


？「おい手越！どうしたんだよ！手越！」


まっすーに体を揺さぶられて目を覚ます。


手「また…夢…」


夢でよかったと思う。でも、夢じゃないほうがよかったのかもとも思う。


直接言ってくれた方が。言われてるのかどうかは知らないけど。


増「昨日からどうしたんだよ、うなされて、それ熱のせいじゃないよな？」


手「……」


増「なぁ？どうした？なんかあったなら、聞くよ」


手「…熱なんか出して、ごめんね。足手まといだよね。俺、邪魔だよね」


まっすーが泣きそうな顔になった。


増「何言ってんの？昨日も言ったけどさぁ…置いてくとか足手まといとか邪魔とか、全然思ってないから！俺らは手越が好きなんだよ。大切なんだよ…だからそんなこと言うなよ…」


手「…ごめ…いや…ありがとう」


俺がみんなに笑いかけるとまっすーもシゲも慶ちゃんも嬉しそうに笑った。


加「まぁ、それで」


小「次、スッ○リなんだよ。立ってやるけど大丈夫？」


増「そーなんだよね。俺が支えるけどさ」


手「…頑張りたい」


大丈夫って言ったらまっすーに、いや、みんなに怒られるんだろうなって思ったから頑張りたい、にしておいた。


増「わかった。じゃあほんとにもう駄目だって思ったら言って。立つのがきついとかでも言って」


手「わかった」


小「よし！じゃあ行くか。スタジオまで挨拶もしに」


加「OK！」


増「手越、行こう」


手「…うん…」


ゆっくり立ち上がる。


ぐるぐるしてる…。目をぎゅっと瞑ると誰かの手が俺の背中をさすってくれた。

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