手越side ページ16
まっすーのパーカーは確かにあったかくて、まっすーの匂いがして安心した。
小「手越!大丈夫か?」
楽屋に入るなり慶ちゃんが俺の両腕を掴んで言ってきた。心配かけちゃった、のかな。
手「ん。ごめんね?心配かけちゃって。大丈夫。もう始まるんだよね?」
増「大丈夫じゃねえだろ。一応これからの為に言っとくけど、さっき手越吐いたから。後…寒いって」
加「やっぱ吐いたんだ…」
小「…吐いた、んだ…」
まっすーに言われてしまった。もう隠しても無駄なのかも。でも、素直に言うのはなんかやだ。
手「うん…ごめん。でも今は吐き気はないから」
小「でも…!」
手「大丈夫。寒気とかも今まっすーのパーカーであったかいし、これからは昨日みたいに24時間テレビのTシャツの下に長袖着るから」
慶ちゃんはまだ何か言いたそうだったけど、間が悪いんだか良いんだかマネージャーが入って来た。
マネ「もう着替えてスタンバイしてもらえますか?エレベーター下りるところからなのでエレベーター乗ってもらえれば」
増「OK!すぐ行くー」
マネージャーが出て行った後に俺たちは着替えて楽屋を出た。
増「手越、どうしてもきつくなったら言えよ。椅子に座ってやるらしいけど、もし駄目だったら俺、支えるから」
手「わかった。でも昨日みたいにならないように頑張る」
増「おし!それでこそ手越だよ。無理はするなよ」
大きく頷いて俺たちはエレベーターに乗った。
ここからは、アイドル手越祐也だ。具合が悪いとか体調が悪いとか全部無視して手越祐也になろう。
そう思った矢先、ぐらぐらと目眩がして目を瞑ると慶ちゃんが手を握ってくれた。
シゲが肩に手を置いてくれた。
背中を支えてくれるまっすーの手が心も支えてくれた。
目を開けると同時にエレベーターが開いて、眩しい光が差し込む。
こんなにも眩しい世界に、俺はいる。
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ふわり(プロフ) - みるふぃ〜ゆ苺さん» 本当にありがとうございます!はい、頑張りましょう♪ (2017年4月1日 22時) (レス) id: c582c8dc51 (このIDを非表示/違反報告)
みるふぃ〜ゆ苺(プロフ) - ふわりさん» 大好きですよ!この作品!こっちも見ていただけているなんて、とっても嬉しいです!お互い頑張りましょう! (2017年3月31日 23時) (レス) id: 00be13f8e0 (このIDを非表示/違反報告)
ふわり(プロフ) - みるふぃ〜ゆ苺さん» わー本当だ!逆に指摘していただいてありがとうございます!修正します。好きな作品と言っていただけて嬉しいです!すごくやる気出ました笑ここで言うことじゃないと思いますが、いつも作品読ませていただいているので余計に嬉しいです!本当にありがとうございました! (2017年3月31日 22時) (レス) id: c582c8dc51 (このIDを非表示/違反報告)
みるふぃ〜ゆ苺(プロフ) - あぁーおしい!!話さなかった:離さなかったですよね?漢字違います!好きな作品なので、ついつい漢字は完璧であって欲しくて!図々しい事言ってすいません! (2017年3月31日 18時) (レス) id: 00be13f8e0 (このIDを非表示/違反報告)
ふわり(プロフ) - Mahoさん» いきなりすみません!今更なんですけどいつも作品読ませていただいてます!涙腺が崩壊するんですよねー、Mahoさんの作品。本当今更ですみません、お互い頑張りましょう! (2017年3月27日 10時) (レス) id: c582c8dc51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふわり | 作成日時:2017年3月14日 16時