24時間テレビーNEWSー

○加藤side○ ページ13

やっと手越が体調悪いことを言ってくれた。まぁ、わかってたんだけども。


家に上がりこんだのは正解だったなぁ。さすがまっすーだ。のんびりしててもいざとなったら…特に手越のことだと行動力がある。


手越は今眠っている。まだ局に着くまでしばらくかかるから寝ててもいいか、ってことなんだけど…。


加「なんか手越震えてね？」


増「シゲもそう思う？寒いのかなー」


俺とまっすーで手越を挟むみたいに座ってるんだけど、手越がうさぎみたいに震えている。


朝は体温が低いはずなのに39度もあるなんてきついんだろうな…。


加「これから熱上がんのかなー」


増「でも39度から上がったらこいつ死ぬよ」


小「手越いいい死なないでぇぇ泣」


手越と同じく寝てると思ってた小山が半泣きだ。起きてたのか。


加「いやさすがにそれは大丈夫だろ小山」


小「…良かった…」


全く、うちのリーダーは、…可愛いな。


手越が今の小山を見たらなんて言うんだろう。少し気になる。


加「…それにしてもあれだな、手越がこんなだと異様に静かだな」


増「！！俺も今まじで同じこと言おうとしてた！！」


小「いっつもポーポーポーとか大声で叫んでるもんな笑ただでさえ高くて馬鹿でかい声なのに」


加「まぁ…」


増小加「静かだったら静かだったで寂しいな」


増「ハモった笑」


なんだかんだ愛されてるよお前。


置いてかないでとか言ってたけど。俺らはみんな手越が好きだから。


ゆっくりでも立ち止まっても、速さよりも走る距離を、止まっちゃったなら質を磨けばいいんだよ。


マネ「もうそろそろ着くので手越さん起こして貰って良いですかー？」


増「はーい。手越ー着いたよー起きてー」


手「んぅ…まっ…すー…？」


増「まっすーだよ！てかお前真っ青だよ。大丈夫？酔った？」


手「かも…ちょっと気持ち悪い…」


まじか…寝てたのに酔うほど体調悪いのか。


増「そっかー…楽屋行くまで我慢出来る？」


手「それは…全然我慢出来る…よ…？ほんとだからね…」


嘘だと言われたくなかったのか念をおす手越。


増「…」


何してるんだろう。そう思ってたらまっすーが手越をおんぶした。


手「な…にしてんの…まっすー…おろしてよ…」


そう言う手越ももう逆らう元気もなくて大人しくおんぶされていた。


そうして俺らは楽屋まで来た。

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