君を待っていた【第五人格】

海辺にいた3分間 黄衣の王 ページ10

壊されたワープゲートをみて喉が引きつる、目を盗んで逃げようとしたのがバレたか？
頭を構成する半透明のものがゆらりと揺れ、それに合わせるように目玉も揺れるが表情が全く読めない、マスクやアイマスクなら多少わかるが完全な異形なハスターの表情は読めやしなかった。

「わっ私に用とはなんですか…」

「そんなに強ばることは無い、楽にせい」

呆れたように言われたが私も楽に出来たら苦労はしないと口に出したりしないが、心のうちで吐き捨てる

「ふむ、用というのは逢引というものをしたいのだ」

逢引？…はっ？デート！？なぜハンターからそのような言葉が出るのか、そしてなぜ相手が私なのか、祭司を誘えばいいことではないだろうとはやはり口に出せないので私はひきつった顔を見せるしかできなかった。そして私には拒否権がないと実感した、後ろから触手が生えったことにより



先程いた海辺から大きな船の上へと移る、船の甲板から見える夜空と星を映しキラキラと光る海は、本当に絶景と言える代物。少し身を乗り出してみていると腰に違和感が走ったので、見れば腰には触手がぐるりと巻きついている。

「A落ちたらどうするのだ、もう少し自分の身を考えよ」

安全を確保をする綱のような役割をどうやら触手がやっているらしい、ハスターがどんな表情をしてるかは分からない、分からないが本当に心配をしている様子に少しむず痒さが走る。しかしなぜハンターが敵のサバイバーを優しくし心配するのかがやはり今もわからない

「…なんでサバイバーに優しくするのですか？」

「ふむ、我は別にサバイバーには優しくしとらぬぞ。信者と好いたものだけに優しくしているだけだが」

信者は明らかにあの二人だが好いたものだと？近づいても殴られたりしない辺りと逢引に行ってる当たりもう私しかいないのだが…

「逢引というのは好いた者とするものと書かれておったからな、Aしか該当する者がおらぬ故に今こうしておるのだ」

このタイミングで頭を優しく撫でるのはずるいでしょ、先ほどまで異形の姿に怖がっていたはずなのに今はなんだか私に優しくしてくれ姿が面白くってしたがたない。ふふっと思いがけず笑ってしまったが、ハスターもから嬉しそうな声が聞こえた



ゲームを終えた後に心眼の能力からデートをみられてたことを知り、恥ずかしさで撃沈しそうなところをずっと、信者の二人から延々と質問責めされ心眼からは謝られた一日

ダブハンが始まり17分後　リッパー　白黒無常→←ワープを通った１秒後と　黄衣の王

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