君を待っていた【第五人格】

おやつの時間から40分後　探鉱者 ページ8

走り回って何とか勝てた今日のゲーム、始まったのは2時かなりの長期戦で1時間以上かかってしまった、長時間動き回りどう動くかで頭を使ったおかげでお腹が空いてしょうがない。昼食の残りがあったか少し考えるとオフェンスが最後に全部食べたことを思い出すことができたので、私は食べ物を探すことを諦め空腹をごまかすために寝ることを決めた。

自室は二階にあるため今いる椅子などが並ぶこの部屋から出ていかなければならない、早く寝ようとドアを開けると開けた先に、探鉱者のノートンがいたので避けていこうとすると、探鉱者は人あたりの良さそうな笑顔を浮かべ

「Aここにいたのかい、部屋にいると思って一回行ったけどいなかったから探してたんだ」

と、言いながらこちらの部屋に入ってきたため自室に戻るという選択肢は消えた、次に何故私を探していたのだろうかという疑問が浮かぶ、彼とは何も遊ぶ約束とかしていないはずなのだから本当になんなのか。

ジッと目の前の探鉱者をみていると彼が右手に籠を持っていることに気づけた、籠には何か入っているがホコリなどを避けるための布がかぶさっているため何なのか判断ができない、私が籠をみていることに気づいてか私の顔の前に籠を出してきた

「長時間のゲームだったから君がお腹空かすと思って作ったんだ」

そういい探鉱者が籠の布をめくって出てきたのは丸い形のドーナツ…いつから私は食いしん坊とされるようになったのだろうか。確かによく食べるけどさぁ…

この場で食べていいのかを伺おうとすると探鉱者はまたドーナツに布をかぶせては、空いている左手で私の右腕をとり歩き出すので大人しく着いて行く

着いた先は手入れがされている中庭、探鉱者は噴水の緣に腰掛けてすぐ隣を手でポンポンと座るように促してきた。恐る恐る座る私にそれを見て笑いながらドーナツが入った籠を開けてくれたのだ。

ドーナツを食べる私、それをずっと優しい笑顔で見ているだけの探鉱者という異様な光景がいつの間にか出来上がっていた。なぜ彼は食べずに此方を見ているのだろうか、少し食べにくいのだが…んー

「ノートンはドーナツ食べないの？」

「うん、食べないよ。」

いい笑顔ではっきりいった彼は籠の中のドーナツを手に取っては私の口当たりに持ってきた

「君だけに食べて欲しくて作ったんだ、だから僕のことを気にせずに食べて？」

そういいドーナツを口に押し付けてきた、気恥しいながらも食べるしかなくそれを食べ始めた

ワープを通った１秒後と　黄衣の王→←解読とチェイスで115秒経過　リッパー

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