君を待っていた【第五人格】

眠れなくなった49分後 冒険家 みこ様リク ページ39

いつものようにゲームしいつものようにご飯を食べてはいつものようにお風呂に入り、いつものようにベッドに入って寝るはずだった。

今までしてきたいつものことなのに眠気がやってくることはなく、眠気の代わりに頭がどんどん冴えていく感覚が私を包む。前眠くならなかった時は原因がわからなかったが、今回眠れない原因は今日のハンターであったリッパーに夢で現れて切り刻んでやるとか言われたせいだなと、決めつけ私はベッドから立ち上がり部屋から出た。この世の全ての不条理はリッパーのせい

特にやることも眠るのにいいことも思いつかないので足音をできるだけ抑え廊下を突き進み階段を降りようとした時

「あれ？Aさん？」

突然後ろから声が聞こえたことに驚き足が階段を踏み外し、体に多少の浮遊感と体の体温がヒュッと下がる感覚がめぐると同時になにかがお腹に回された。それにグイッと後ろに引っ張られ後ろに倒れる

混乱しながらも後ろを振り向き声をかけた人物を確認すると、いつもゲーム中リュックを背負っている冒険家カートが私のクッション的な役割もしていた。やはり室内の為かリュックは背負ってはなく表情は苦笑いのような顔に浮かべ、突然後ろから声かけてごめんねと謝ってきたので反射的に大丈夫です！と言った

冒険家の声で落ちそうになったが結果的には助けられてるので…大丈夫だな

よたよたと立ち上がり自身の両足で立とうとすると片足に痛みが走りまた倒れかけてしまうが、またもや冒険家に支えられては助けて貰えた

『すみません…足ひねったみたいです』

「ぇっ！本当かい？！」

先程の後ろから声をかけた時が悪かったんだって冒険家が私を支えながら謝罪してくるが、捻ったものはしょうがなければ無いものには出来ない。この謝罪の嵐をどうすればいいかと考えていると不意に一瞬体が浮く感覚がしては、少し覚えある抱え方…お姫様抱っこだこれ
えっなぜ？と考えてると冒険家と目が合い申し訳なさそうな顔

「足捻ったならそれに対応した処置を早くした方がいいからね」

私の体重をものともせずに足早に歩き辿り着くのは冒険家の部屋だ。なぜ？と思ってる暇もなくドアが開きベッドに座らせられた。

「ごめんね、足が痛いと思うけど少し触るよ」

手際よく履いていた靴を脱がし冒険家はどこからか取り出した包帯や塗り薬などを、器用に散布しては悪化しないように巻いてくれた。

一旦切ります、相変わらず辿り着くのが遅い
遅くなりすみません

治療後の30分 冒険家→←起きてから20分経過　墓守

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