君を待っていた【第五人格】

起きてから20分経過　墓守 ページ38

起きて目の前に墓守のアンドルーらしき人がいたので確かめるため名前を呼んでみれば墓守は地面に倒れてしまい、私の眠気は瞬時に張れた…はっ？

ベンチに座っている私と目の前の地面に倒れている墓守、私の手には分厚い本があり彼は無防備…すごい低確率で私がやったと思われないだろうか？そんなことを考えると手汗が滲んでくるのがわかる、いやいや私はやってないのだから私が手汗や緊張状態にならなくていいんだよな

とりあえず本をベンチに置き倒れた墓守に近寄りまた彼の名をおずおずと口にするが、指の一本もピクリと反応しなければ彼が声をあげることもない。本来ならば墓守の彼を自室に運び休ませるのがいいのだろうが…男たちというかみんなダブハンやランクマなどとゲームにいったなぁと思い出し、思わずどうするか頭を押さえる。ハンターたち…いやいや流石に頼めないしハンターの館はここからだと遠いため呼ぶには時間かかりその時間ずっと墓守をほっとくわけにはいかなしなぁ…

うんうん、と一人で頭を抱えて考えては一つ解決策生まれたので私は腕に力を入れた。




パラパラと本の文字を目で追っていると、ぐっやらふぅっと少々詰まらせているような呼吸が聞こえたので本を閉じて視線を動かしては私の膝の上にある墓守をみると墓守のまん丸とした目とかち合った。

「えっ…？…？？あっごっごっごめん！！！いだぁ！！」

まず最初に何も状況理解してなく私が膝枕してたのを理解した瞬間に顔が真っ赤に染まった墓守、そして謝りながら後ろに倒れてベンチから転げ落ちたのである…コントかよ。私は立ち上がり倒れた墓守のに近寄ると何故か墓守は素早く私から離れていく。一歩近寄れば二歩分下がり距離がみるみるうち離れていく。

「私の膝枕そんな嫌だったか」

「嫌では！…ないです。気を失ってたのが惜しいぐらいです…」

元気よく最初否定したなぁ…顔赤い＋元気拒否＋惜しいという言葉…自信過剰と思うなら思えばいいが結構好かれてるのでは？
そう思いながら墓守の顔をみればいつもの白い肌が真っ赤になってて目は何回かに一回は目が合うがかなり泳いでいる、名前を呼べば顔はさらに赤くなり少し見える首さえも真っ赤で私とばっちり目があう。私は視線の高さを同じにするためしゃがみ

「そんなに惜しいならまたしようか？」

そう言えばとても元気がいい返事が聞こえ私は思わず笑ってしまった。
こんな彼が見れるなんてなぁ‥‥もっと見てみたいという想いがこみあげてくる

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