君を待っていた【第五人格】

お話ししてから８分後　曲芸師 ページ32

一か月前ほど前にサバイバーとして新しい人が入ってきた、曲芸師という職業で名前はマイク・モートンというよく笑ってる男性だ。

曲芸師といってすぐにどんなものかわからずに何なのだろうかなと思っていた、ゲームでは小さな爆弾を起爆させてるからさらに謎は深まる、曲芸師は爆弾を使う職なのだろうか…わからないなぁ
でも使うならその職にゆかりのあるものだし、踊り子ならオルゴール、空軍なら信号銃というようにその職とかに関係あるもの、んー…本人に聞けばいいのか


「曲芸師とその爆弾ってつながりあるの？」

「えっ？なに突然に？」

そりゃそうだ、先ほど挨拶をして隣の席についていきなり聞いたんだから驚くよね、私もされたら驚くし…彼は少し考えている私の問いの意味を自分で理解しようとしてくれてるのだろうか、それなら普通にいい人

「あれはジャグリングボールをゲームでも使えるように荘園の主が施した特別なものだからね、本来なら爆弾とは関りはないよ」

ジャグリングボール…？わからないなぁ
…どうやら私が理解してないことに気づいたようです、説明して貰って理解してないとかダメ過ぎでしょ私
彼はおもむろに席を立っては少し待っててねと言い残し部屋から出て行った、私はそれを静かに見送るしかないのだった


「うん！A一通りの道具持ってきたから中庭にいこうか！！」

とてもキラキラとした笑顔をしながら私の手を掴み中庭につながる道に引っ張るので大人しくついていく、手のかわ思ってたより厚いな…


中庭に行って見せられたのは細く長い紐の上を渡る綱渡りに、大きな丸いボールの上でジャンプや逆立ちしたりする姿、そしてあの三つのボールを使ったものだ。
彼の身体能力の高さと共にどれもスゴイ演技にわぁっという間抜けな声をついついこぼしてしまう、笑顔だけじゃなくって彼の全て演技の全部キラキラと輝いていている。

「これで一通りかな、ねぇAどうだった？」

「すごかったよ！本当にとってもとってもね！」

本当にすごかった、曲芸師とはこんなすごいことをするのか…本当に爆弾全然関係なかったなぁ
息を整えて興奮を抑えてはマイクの顔をみれば、安心したかのようなほころんだ顔をしてる、キラキラ笑顔っていうよりはほんわかしてる笑顔だ




僕の演技で無邪気に喜ぶA、その笑顔をみれて本当に安心した
…そのままずっと笑って僕だけをみてくれているならもっといいんだけどね

髪を切られた2日後 リッパー→←崩壊してから3分経過　写真家　続編

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