君を待っていた【第五人格】

写真世界に行って29秒後　写真家 ページ30

写真家ジョゼフが写真を撮ると写真世界というもう一つの世界が形成される、その世界は形成したジョゼフに私たちサバイバーたちも行き来できるが、ずっとその世界があるわけではくい写真世界は時間がたつと崩壊しそこにいたものは現実世界に戻されるのだ。

まぁ何を言いたいかというとその写真世界とやらに入ってみたということだ、入った時に一瞬だけ色が混濁するがすぐに白黒の写真世界になり色が安定する。写真を取られたのは少し前なので写真世界の私は少し前の位置にいるだろうと考え、位置を思い出しながらそこに向かう。

いたであろうと思われる位置に近づく度に心臓が分かりやすく嫌な音を立てるためしゃがんでゆっくりと距離を詰めていく、背が高い草の隙間からハンターを探すとこちらに背を向けて立っている姿を見つけることができるのを同時に、ハンターの目の前できょろきょろと周りを見渡したりしている私の虚像がいるもの確認できた。

とてもきょろきょろしてますね、私っていつもあんなにきょろきょろしてるのかぁ‥‥あぁ今そんなことに思い更けてる場合じゃないな、虚像が椅子に吊られた場合はそれを救助しないとしないと現実世界でダウンをしてしまうから、いつダウンさせるんだとみているとハンターが武器を持ってない手で恐る恐るという感じで虚像の頭を撫で始めたのだが…

そのままずっと眺めているとほほを撫でたり髪の毛を触ったりとしてダウンさせる気配がないまま強い光が走り世界は崩壊をした、ここから見えるのは先程まで虚像の私を撫でていた手を眺めている姿がそこにある

「あージョゼフ？」

ガランっと武器を落とす音

「ッ！！はっぁ！‥‥見ていたのかい」

わかりやすく驚きを見せ動揺を隠せていない、撫でていた手を強く握りしめて武器を持っていた手で顔を隠すジョゼフ、そのあとにでっかいため息が聞こえたがすぐに手で顔を隠すのをやめてずかずかとこちらに歩み寄ってくる。武器は地面に落ちたままなのだがいいのかそれで

「何か私に言うことは」

のぞき見してごめんなさいとか言えばいいのか？いやしかしゲームを投げ出したのはそちらなので謝るのはなんか嫌だな、それ以外の言葉をかけようか

「思いのほか優しく撫でるんだね」

やはり謝る言葉を待っていたらしくもともと大きな目がさらに大きくなるが、呆れたような顔で薄く笑いながら

「あぁ偽物でも君だから当然じゃないか」

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