君を待っていた【第五人格】

ホットミルクを飲んだ72秒後　傭兵 ページ27

何が原因だかわらないが全く眠気がやってこない、ベッドに入ってからどれ程経ったか知らないが夜中であることは確実だ。なんで眠れないのかを考えるが寝れない原因になるものは一切思いつかない、そして原因を考えて頭を使ったせいで更に頭がさえた気がする、私の眠気はどこに行ってしまったのか…

自分の眠気を探して厨房に来てしまった、本当に探すわけではなく眠る前に飲むといいと定番なホットミルクを作りに来たのだ、無駄な時間をかけずにすぐに作りにかかろう。牛乳と鍋ある場所は前から知っているためすぐに用意ができた、あとは失敗をせずにホットミルクを作り出すだけである。

やってしまったとコップに注いでから気づいた、量が思ってたより多い、1人分でいいのに鍋のなかの量をみればもう１人分が残っているつまり２人分をつくってしまったのだ、んーどうしようかとりあえず自分のコップに入ったホットミルクを飲んでは考える、ぼんやりと無理すれば飲めるが寝る前にそれはきついのでどうしようかを悩んでいると木製の床が軋む音すぐ後ろから聞こえたので振り返れば、傭兵のナワーブが眠そうな顔でそこに立っていた

「あーA何やってんだ？つまみ食いか？」

「やらないよそんなこと…ナワーブはしてるの？」

少し間を開けてからたまに食べてると返ってきた…どうりでたまに量が減ってるはずだ、犯人はすぐ近くにいるものだと思っていればこちらに近づいてきて鍋の中をのぞく

「ホットミルクか？」

「少し眠れなくってね…ナワーブもいる？丁度一人分余ってるから飲んでもらえると助かるんだけど」

「じゃ、ありがたくもらおうかな」

わかったと適当に返しては自分のホットミルクが入ったコップをテーブルに置いては食器などが片付けられている棚に向かいコップを探す、見つけやすい位置にあるのですぐにそれをとって傭兵の方を向けば、何故か私のコップで飲んでいる姿が…待て

熱いはずなのにぐいぐいと一気飲みするのを呆然と見てるしかできない
とんっと空になったコップがテーブルに置かれる

「ごっそーさん、うまかったぞ」

口の周りについたミルクを拭る傭兵は少し嬉しそうな顔しているのが腹正しい、少し我慢ができなかったのかこいつはって思っていると傭兵が指でコップの一部のふちをなぞっているのが目に入る、それをじっと見ていると

「間接キスだな」

そういうと彼はにんまりと笑う

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