君を待っていた【第五人格】

守られて5日間目 傭兵 続編 ページ16

本当にずっと着いてくるのだが、付き添いではなくこれは付きまといなのではという疑問がよぎりだしたのは、四日前の私が朝起きた時に何食わぬ顔で私の部屋にいたところから始まる、四日前に自室で目覚めて部屋をみればまるで自分の部屋のように椅子に腰かけ珈琲を飲んでいる傭兵が、ソファーに腰かけていたのだから。
驚いていれば「おはよう」なんて言ってくるから挨拶を返すことができなかったな。

そして今日も起きたら部屋に傭兵がいた、当たり前のようにいたしすぐにあいさつされるから怒るに怒れない、彼からにしたら守るためにいるだけなのだからしょうがないと思ってしまう自分がいるのも事実だが、着替えるために無理やり部屋から追い出す。

怪我した次の日はもう脚を曲げるのが痛すぎてだいぶ時間がかかっていたが、怪我はほぼ治りきってるため着替えるのにはそんなに時間はかからなかった。人間の治癒能力はすごいなと思いながら部屋から出ると部屋の前に待機していた傭兵とすぐに出会う

「朝飯食いに行くか」

といっては手を差し出してきた、私の部屋は二階にあるため階段を下りなければならない、階段は危ないと彼が手を繋いで降りることを提案したので、この手をつなぐのを断ると横抱きされて運ばれるので大人しくつなぐ、握り方は所謂恋人つなぎで少し落ち着かない…確かに普通の握り方よりは解きにくいので転んだときとかすぐに床と、こんにちはをすることはないだろうけど…やはり恥ずかしい。

手をつなぎながら階段を下りては食事をとるため部屋に進み扉を開けて中に入ると、ほとんどの人が集まっていて私たち二人が最後に入ってきた可能性があるかな。庭師のエマが私とナワーブの周りを歩き回りながらラブラブなの〜と茶化しては逃げるように厨房へと走っていった…女性陣の本当にねという声が聞こえる、みんなから茶かされて恥ずかしいがナワーブの顔を見るとまんざらではなく少し喜んでいる様子だ。この状況に更に恥ずかしくなり手をほどいて席に座ると私の近くに来ては

「今日も隣に座っていいか？」

何故かしゅんとしたナワーブに聞かれたのだが…断れることができずに隣に席をつかせてしまう
席に隣同に座っていれば頬杖をつきながらこっちをみてきてるので、何用かと目を合わせればにこりと笑ってくる。こっちの気を知らないでそんなににこりと笑わないでほしい

怪我が治ればこの状況は終わる、それが寂しいと思ってしまうぐらいには彼に侵食されているのだろう

顔をみられた4分後　納棺師→←怪我した11分後 傭兵

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