せっかちな104mmのカンパリ。 ページ8
.
昨日の私はちょっと不貞腐れていたけど、起きたら天使の寝顔が目の前にあって
それで全てがチャラになった。
「.........中身は、悪魔」
長いまつげにかかる前髪を、指でそっと掬って頬を撫でる。
ジョンハンさんの白く透けそうな肌。
JH「.........なにが、悪魔？」
「っ、起きてたんですか」
JH「俺繊細だから、すぐ起きちゃうの」
「覚えておきます」
目は閉じたまま私との会話を続けるとジョンハンさん。
少しだけ開いていた2人の距離、彼は私の胸元に擦り寄ってきて腰に腕を回した。
おかげで私は、一瞬で目が覚めて、脳が覚醒した。
「.........ジョンハンさん、」
JH「んー」
「昨日、スンチョルさんが遅刻するなよーって言ってました」
JH「.........今は俺以外の名前呼ぶの禁止」
果たしてこんな胸焼けがするほど甘い朝を過ごしていいのだろうか。
あんまり大きい声で言えないけど、こういう朝を過ごすのは、そういう夜があるからだと思っていた。
JH「A」
「え、あ、はい」
JH「今何時？」
「7時過ぎです」
JH「今日仕事、何時くらいまでの予定？」
今日のスケジュールを頭の中で思い出す。
午前に撮影が1本と、午後に2本に、打ち合わせが少し。
どちらも大幅に押さなければ日付を超えることはまずないだろう。
「スムーズに行けば、22時くらいには帰れるかと」
JH「じゃあ夜、2人で昨日Aが作ってくれたご飯食べよ」
「はい」
JH「それから」
「それから？」
私の胸元から起き上がり、ごく自然な流れでジョンハンさんが私の上に居る。
朝の一番無防備な状態のはずなのに、なぜそんなに色気を纏えるのか。
ゆっくりと近づいてくる顔に、反射的にまぶたを閉じる。
甘い気だるさを、キスだけで与えられるなんて初めて知った。
思わず彼の首に手が回りそうになったところで、それを合図みたいに離れる唇。
少しだけ、口角を上げて、笑う悪魔。
JH「この続きは、夜にしよ」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1225人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
だみ(プロフ) - Buuさん» 嬉し過ぎるコメントありがとうございますー！！電車の中で見て思わずリアクションしたら、目の前にいたおじさんに二度見されました😂笑 そう言い続けていただけるよう、もうちょっと更新頻度あげて頑張ります🫶🏻 (5月1日 19時) (
レス) id: 20b827a587 (このIDを非表示/違反報告)
Buu(プロフ) - この作品好きすぎる！って作者を見たらやはりだみさんでした！🌟いつも素敵な作品をありがとうございます🌟 (5月1日 14時) (レス) id: 0214dc71c7 (このIDを非表示/違反報告)
だみ(プロフ) - ななんほさん» コメントありがとうございますー！ハニーミルクラテも読んでくださったんですね！とても嬉しいです🥰甘々ターンもうしばらく続くので、引き続きよろしくお願いします🫶🏻 (4月23日 19時) (レス) id: 20b827a587 (このIDを非表示/違反報告)
ななんほ(プロフ) - HUSH HUSHでだみさんを知り、ハニーミルラテが大好きすぎて何回も読み返してます！これからも甘々なお話楽しみにしています！ (4月22日 20時) (レス) id: 05ea9752a4 (このIDを非表示/違反報告)
だみ(プロフ) - なさん» こちらこそありがとうございます🥰先ほどLovin’ you?のお話の説明欄にパスワードを掲載させていただきましたので、もしよろしければそちらをご覧ください🙌🏻 (4月13日 19時) (レス) id: 20b827a587 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：だみ
| 作成日時：2024年3月27日 23時
