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pm11:07
私はまだ、会社で仕事をしています。
今日の朝、退勤は日付を超えることはまずないだろうと高を括った自分に絶望。
まあこの仕事をしててスケジュール通りに行くことなんてそんなにない。良くも悪くも流動的。
午前の撮影、午後の打ち合わせは滞りなくスムーズに終えたけど、最後に残っていた撮影で機材トラブルが発生して、しばらく待機。
リスケするほどのものでもなく、待てば解決できるトラブルだからと1時間待って再開された撮影。
「(はぁ〜.........早く帰りたい)」
なんてことは口が裂けても言えないけど。
私とは真逆で撮影が巻いて終わったというジョンハンさんは、先に家に帰っていると連絡が来ていた。
「はいおっけー!最後チェックして終わろうか」
そんな声がスタジオに響き、私が退勤出来たのはそれから1時間後。
スマホを開いたらジョンハンさんから「迎えに行こうか?」と連絡が来ていたので「いいんですか?」とメッセージを打ちかけたけど、やっぱりやめた。
脳内で、ジョンハンさんに玄関を開けてもらって、「おかえり」と言われる姿を想像してしまったからである。
「.........よし、爆速で帰ろう!!!」
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今日は撮影が多いからスニーカーを選んだ私は本当に偉い。おかげで早足で、大股で家に帰れます。
マンションの前に着いたくらいで「もうすぐ帰ります」と連絡をする。正直エレベーターを待つ時間ももどかしい。
意味ないってわかってるけど、ボタンを何度も押す。
私は早く、早く彼に会いたいんだ。
家の前に着いて鍵を開けようと思ったら、その前にガチャっとドアが開いた。
「っ、びっくりしたー」
JH「.........あ、ごめん思ったより勢いよく開けちゃった」
「全然、大丈夫です。笑」
すっかりリラックスモードな雰囲気のジョンハンさんが迎えてくれて、私は嬉しくて思わず口角が上がる。
JH「おかえり、A」
「.........ただいま、ジョンハンさ、!!」
彼の名前を呼び終わる前に、少しだけ強引に引き寄せられて。
ドアが完全に閉まり切ると同時に、2人の唇が重なる。
JH「.........本当はもうちょっと我慢する予定だったんだけど、」
「.........」
JH「もう、無理」
なにが、なんて。
そんなの、わかりきってる。
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だみ(プロフ) - Buuさん» 嬉し過ぎるコメントありがとうございますー!!電車の中で見て思わずリアクションしたら、目の前にいたおじさんに二度見されました😂笑 そう言い続けていただけるよう、もうちょっと更新頻度あげて頑張ります🫶🏻 (5月1日 19時) (レス) id: 20b827a587 (このIDを非表示/違反報告)
Buu(プロフ) - この作品好きすぎる!って作者を見たらやはりだみさんでした!🌟いつも素敵な作品をありがとうございます🌟 (5月1日 14時) (レス) id: 0214dc71c7 (このIDを非表示/違反報告)
だみ(プロフ) - ななんほさん» コメントありがとうございますー!ハニーミルクラテも読んでくださったんですね!とても嬉しいです🥰甘々ターンもうしばらく続くので、引き続きよろしくお願いします🫶🏻 (4月23日 19時) (レス) id: 20b827a587 (このIDを非表示/違反報告)
ななんほ(プロフ) - HUSH HUSHでだみさんを知り、ハニーミルラテが大好きすぎて何回も読み返してます!これからも甘々なお話楽しみにしています! (4月22日 20時) (レス) id: 05ea9752a4 (このIDを非表示/違反報告)
だみ(プロフ) - なさん» こちらこそありがとうございます🥰先ほどLovin’ you?のお話の説明欄にパスワードを掲載させていただきましたので、もしよろしければそちらをご覧ください🙌🏻 (4月13日 19時) (レス) id: 20b827a587 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:だみ | 作成日時:2024年3月27日 23時