11話 ページ12
(このままならスペインとイギリスは私に構って避難しないかも___)
そう思った宮城はイギリスとスペインに指示を出した。
『高台に避難できますか…?』
「高台ってどこにあるん?」
宮城はできるだけの力で立って高台の入り口へ向かおうとした。
「宮城!今の状態で歩くな!」
イギリスに止められてお姫様だっこ…をされた。
『え!?イギリスさ…イダッ』「眉毛何してるん….って言いたいけどあとでや。」
なんとか三人は海から離れた高台へ向かうことができた。
『すみません…イギリスさん重くありませんでしたか?』
「大丈夫。宮城、腹の痛みはもういいのか?」
揺れが一時的に収まったのか腹痛は治っていた。
『大丈夫ですよ。今の地震は…』
「…なぁ、あれ….」
スペインが指を指した先は8年後も「忘れてはならない」と言われる光景だった。
「津波ってやつか…」
すでにここへ避難した県民は泣いていたり、空を見ていたりしている。
『…あっ』
宮城が見たのは逃げ遅れた県民だ。
スーツ姿の男性。主婦らしき方…
見えるだけで三人は逃げ遅れている。
「おい!」「宮城ちゃん!」
体が先に動き(県民を助けたい)という思いが宮城の体を動かした。____が
腕をぐっと捕まれて助けに行くことはできなかった。
『放し…!』
「何考えてんのや、アホ!」
ふにゃふにゃした笑顔のいつものスペインとは違う。真面目で怖い顔をしている。
「津波に自らつっこむな!死.にたいのか!」
『自助がすんだら共助だべ!』
「自分が死なないからって、県民を助けたいからって、黒い海ん中入んなや!」
それでも県民が優先だった宮城はまだおさまらない
『二人は国民や兵が目の前で死.んでつらくねぇんが!』
二人は表情を変えた
「つらいぜ?領地が手に入るからって目の前で一人でも国民が死.ぬのはつらい。」
「それでも当時は家が狭いとすぐ潰されるしな。」
「でも俺なら最前線で国民がたくさん死.のうとも大切でも、違う国民が自ら最前線にいくなら」
「「止める。」」
津波はあっというまに車や一軒家をのみ込んだ。
さっき逃げていた人はなんとか避難することができたようだ。
「なぁ?」
スペインが眉毛を下げて言う
宮城は目から涙が溢れてきた。
この涙は安心の涙かもしれない。怖さの涙かもしれない。
宮城はこの涙がなんの涙かわからなかった。
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ミィ - 宇治抹茶さん» ありがとうございます。宮城県民さんでしたか!い、いいなぁ… (2019年4月29日 12時) (レス) id: 2b3927d538 (このIDを非表示/違反報告)
宇治抹茶(プロフ) - 夢主ちゃんが宮城県って来た時めちゃくちゃテンション上がりました宮城県民なので (2019年4月28日 6時) (レス) id: 24357b56cb (このIDを非表示/違反報告)
ほのか@風花 - ミィさん» 返信めっちゃ遅れてすみません!(土下座)コメは見たんです…見たんですよ!ですが、どう返信していいか分からず…結果こんなに遅れました…では、私も漫画などを見て勉強してきマッスル! (2019年4月13日 22時) (レス) id: a60bbace95 (このIDを非表示/違反報告)
ミィ - ほのかさん» 簡単なのは地元と大阪辺りですかね。地元は当たり前なので置いといて、やっぱり芸人さんが使う言葉ですし、漫画でもよくある。少しだけ違いを見ればマスターできちゃいますね。 (2019年3月31日 9時) (レス) id: 8e9f64c0aa (このIDを非表示/違反報告)
ほのか - ミィさんだけでなくカトリセンコウさんも…!ありがとうございます!琉球語と青森と沖縄ですか…沖縄はカトリセンコウさんも難しいんですね!勉強になる…あっ、逆に簡単な方言ってどこですか?何回も質問してすみません… (2019年3月31日 1時) (レス) id: a60bbace95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミィ | 作者ホームページ:http://mihefkria
作成日時:2019年3月21日 9時